阪神・青柳 “ゴロ魔神”完全復活の予兆 ゴロゴロ1回零封「例年にないくらい、いい感じ」

2024年02月18日 05:15

野球

阪神・青柳 “ゴロ魔神”完全復活の予兆 ゴロゴロ1回零封「例年にないくらい、いい感じ」
<練習試合 神・楽>初回、村林の一ゴロでベースカバーに走る青柳(撮影・篠原岳夫) Photo By スポニチ
 【練習試合   阪神4―3楽天 ( 2024年2月17日    宜野座 )】 阪神・青柳が今春初登板で完全復活への予兆を示した。先発して1回無失点。奪ったアウトの内容に意味があった。小深田に四球を与えた無死一塁から村林を一ゴロ併殺打。続いて対峙(たいじ)した22年最多安打の島内は144キロ直球で押し込み、遊ゴロに退けた。堂々の13球で発進。「例年にないくらい、いい感じ」と手応えをにじませた。
 「最後の島内さんもいい打者。ああいう打者に対して力負けしなかったのはいいこと」

 開幕投手を務めながら8勝(6敗)に終わった昨季はゴロ51%、フライ49%で過去8年間のうちで最もゴロ率が低かった。打者3人だけとはいえ、2つのゴロで3つのアウトを奪取して「ゴロ率100%」。かつて「ゴロ魔神」の異名を取った輝きを取り戻すような滑り出しだった。

 「先頭に四球は出したが、その後はしっかりコースに投げることができたし、出力の高い球も行っていた。出力という部分では、いい球が投げられた」

 例年なら2月中旬は直球の最速は130キロ台中盤がやっと。オフに取り組んだ肉体改造の成果で、島内の初球に146キロを計測するなど常時140キロ台中盤まで上がった。

 「体重を増やしたり、可動域を広げたり、取り組んでいることがそのまま出た。この時期にこれだけ球速が出たり、いい直球が投げられているのは、体を変えたことが全て」

 気迫のこもったエースの“直球押し”には岡田監督もご満悦だ。「青柳、ケツ張ったとかなんか言うて。ケツ、バンバン触っとったからな」。冗舌なのは青柳も同じ。「どうせ(記者)みんな、門ちゃん(門別)書くんでしょ!」。連覇、そして復活を期す24年。注目度の先頭こそ19歳に譲っても、虎投の船頭は青柳が務める。 (八木 勇磨)

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