【センバツ】注目選手を紹介!1年生で150キロ超 両投げのユニーク野手や両親ロシア出身の大砲も

2024年03月08日 10:08

野球

【センバツ】注目選手を紹介!1年生で150キロ超 両投げのユニーク野手や両親ロシア出身の大砲も
今大会注目の大阪桐蔭・森、作新学院・小川、豊川・モイセエフ Photo By スポニチ
 第97回選抜高校野球大会(18日から13日間、甲子園)の組み合わせ抽選会が8日、毎日新聞大阪本社で行われ、1回戦の対戦カードが決まった。以下、大会の注目選手を紹介する。
 投手の注目は大阪桐蔭の最速150キロを超えるスーパー1年生・森陽樹。宮崎県延岡市出身で、中学時代も軟式で140キロを出した。1メートル89の長身で、高校時代のロッテ・佐々木朗希のように規格外のフレームは成長途中。昨秋の近畿大会は初戦の高田商戦、準々決勝の報徳学園戦で救援し、自己最速を更新する151キロを計測した。決勝の京都外大西戦は先発。7回3安打9奪三振で無失点に抑えて優勝に貢献した。チームは、森だけでなく、最速154キロ右腕・平嶋桂知(2年)らを擁し、厚い投手層は全国屈指だ。

 作新学院を関東王者に導いた最速147キロ右腕・小川哲平投手(2年)にも注目だ。栃木・日光市出身で身長1メートル83、体重92キロとバランスの取れた恵まれた体格。落合中では軟式野球部で最速144キロを計測している。力感のないフォームから切れのある直球を投じる姿は作新学院の偉大な先輩・江川卓氏を彷彿とさせ、すでに今秋のドラフト注目投手に挙げられている逸材だ。明治神宮大会でも準々決勝の北海戦で完封勝利を挙げ、決勝の星稜戦も先発で7回3安打1失点と好投。惜しくも準優勝に終わったが、全国に一躍名をとどろかせた。

 八戸学院光星のエース左腕・洗平(あらいだい)比呂投手(2年)は高1夏、高2夏に続いて3度目の甲子園出場。2年夏は3試合に登板(先発2試合)し、初戦の明桜戦では完封勝利を飾るなどチームの2019年以来のベスト8進出に貢献した。身長1メートル77で長い手足から最速147キロ、スライダー、カットボール、カーブ、チェンジアップと多彩な変化球を投げる。父・竜也氏(45)は元中日投手。2学年上の兄・歩人も2022年夏の甲子園で八戸学院光星の「背番号1」を付け、比呂ときょうだい同時出場を果たした。チームは、ドラフト候補左腕・岡本琉奨(2年)も擁し、2枚看板で上位進出を狙う。

 また、今大会から低反発の新基準金属バットが導入となり本塁打数の減少が予想される。

 そんな中でも野手では、東海大会で打率・625をマークし、通算13本塁打を記録している豊川のモイセエフ・ニキータ外野手(2年)に注目だ。両親はロシア出身で、自身は日本生まれ。小1から野球を始めた。母国では野球になじみのなかった両親がルールから勉強してモイセエフを支えた。東海大会の決勝では愛工大名電が外野4人態勢を敷いて警戒したほどの長距離砲。甲子園ではどんな打撃を見せるか。

 大阪桐蔭の徳丸快晴外野手(3年)、ラマル・ギービン・ラタナヤケ内野手(3年)の3、4番コンビにも注目。徳丸は、兄・天晴が智弁和歌山の4番として21年夏の甲子園で優勝。兄と同じく強打が持ち味の左打者だ。守備では珍しい両投げ。昨秋は左投げの右翼手として出場していたが、大阪府大会では5回戦から右投げの三塁手として公式戦初先発。無難に打球を処理する起用さを見せた。ラマルは両親がスリランカ出身で、自身は愛知県名古屋市生まれ。昨秋の大阪府大会準決勝では3ランに満塁弾と連発。明治神宮大会でも右中間に2ランを放つなど抜群の飛距離が持ち味で、高校通算28発を誇る。

 <大会展望> 明治神宮大会を制した星稜(石川)の他にも各地区に優勝を狙える有力校が分散している。東北大会準優勝の八戸学院光星(青森)は昨夏の甲子園で経験を積んだ洗平比呂(2年)、岡本琉奨(2年)のドラフト候補左腕2人が軸。東京王者の関東第一も右腕・坂井遼(2年)、左腕・畠中鉄心(2年)とタイプの異なる好投手2人をそろえた。大阪桐蔭は昨秋、守備力に課題を残したものの長距離砲・ラマル・ギービン・ラタナヤケ(2年)、最速154キロ右腕・平嶋桂知(2年)ら大会No.1の戦力を備える。

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