侍・隅田 6回衝撃イマキュレートイニング! 決め球全てチェンジアップで3球三振×3

2024年03月08日 05:00

野球

侍・隅田 6回衝撃イマキュレートイニング! 決め球全てチェンジアップで3球三振×3
<日本・欧州>6回、衝撃のイマキュレートイニングを見せた隅田(撮影・平嶋 理子) Photo By スポニチ
 【強化試合   日本2-0欧州 ( 2024年3月7日    京セラD )】 完全リレー中だということに気づいていなかった。2回パーフェクトに封じ、ベンチに戻った侍ジャパンの隅田はナインの盛り上がりを見て、ようやく知った。
 「自分のことに集中していて、気にしていなかった。投げ終わってベンチでみんなが騒いでいたので“完全試合なんだ”っていう感じになりました」

 圧巻の奪三振ショーだった。1―0の6回に5番手で登板。7番・スコープを2球で追い込むと、最後は外角へのチェンジアップで空振り三振。続く8、9番もバットが空を切った。決め球は全てチェンジアップ。「3者連続3球三振」は大リーグで「イマキュレート(欠点のない)イニング」と呼ばれる。史上初の快挙に大記録で花を添えた。

 座右の銘は「感謝無敵」。感謝に勝る能力はないという意味で、控えめな性格だった。しかし、21年のドラフト1位で入団も1年目は1勝10敗。「相手を見下す強い気持ちがもっと大事だと思った」。このオフから、より闘志を前面に押し出す投球スタイルを意識するようになった。「打てるもんなら打ってみろと。そのくらいでいかなと」。大舞台でも揺るがないメンタル。大切だと気づかされたのは、ボールに乗せる気持ちの大きさだった。

 昨年は9勝をマーク。初の侍メンバー入りとなったアジアプロ野球チャンピオンシップでは、韓国戦で7回無失点と好投しベストナインに選出された。自信に満ちあふれた隅田が、同じ左腕でドラフト1位候補の金丸にプロの背中を示した。(福井 亮太)

 ≪イニング3者連続3球奪三振はこれまで18人≫プロ野球の公式戦でイニング3者連続3球奪三振は、昨年6月6日DeNA戦のモイネロ(ソ=9回)まで18人(20度)が記録。パでは7人おり、梶本隆夫(阪急)、モイネロが2度マーク。西武の投手は前身球団を含めていない。

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