阪神激励会で“岡田マジック” 「今年も」開幕は青柳 「大丈夫だよな」問いかけに「狙っていました」

2024年03月08日 05:15

野球

阪神激励会で“岡田マジック” 「今年も」開幕は青柳 「大丈夫だよな」問いかけに「狙っていました」
練習中、笑顔を見せる阪神・青柳 (撮影・後藤 大輝) Photo By スポニチ
 阪神・岡田彰布監督(66)が7日、大阪市内で開かれた激励会で青柳晃洋投手(30)に2年連続2度目の開幕投手を任せることを明かした。昨年11月下旬の球団納会で“予告”した通り公表した。日本一連覇へ発進する3月29日の巨人戦(東京ドーム)まで3週間。きょう8日のヤクルト戦(甲子園)では今春オープン戦初登板初先発を予定し、逆算調整が始まる。
 球団初のセ・リーグ連覇への道はサプライズから始まった。激励会のあいさつに立った岡田監督が開幕投手を公表し、チーム、ファン、そして、青柳本人を驚かせた。

 「今年“は”じゃなしに、今年“も”。3月29日、タイガースは青柳でスタートしたいと思う。(昨秋)日本シリーズ(第7戦で先発)からの連投は珍しいケースだけど、大丈夫だよな」

 昨年11月27日の球団納会で「いま目が合いましたが、来年の激励会で発表します」と予告していた。約3カ月強を過ぎて迎えた当日。昼間の甲子園練習では「明日の登板を見てから?そうやん。まだ1回しか投げてないやんか。名前だけではいかれへんで。明日を楽しみにしとくよ」と一度は公表の延期を示唆した。青柳の万全を見届けるためだった。

 開宴して秦雅夫会長、杉山健博オーナーに続いて登壇。「3番目はもうね、言うことがなくなって…」と苦笑いして心変わり?した。猛虎を昨季日本一へ導いた勝負采配と同じく展開や状況に応じ、そして空気を読んだ“岡田マジック”発令といったところだろう。

 6日にブルペンでの投球練習を見て状態の良さは確認済みだ。「まあまあ良かったわ。21年、22年と2年続けて長いイニング投げて疲労もあって、昨年は良くなかったんやろ。24年の新しい、強いタイガースの色にする一番の絶好の機会なので。一番今年やってやろうと思っている一人かもな」。8勝止まりの昨季からの巻き返しへの意気込みをキャンプから感じ取っていた。

 青柳は力強く呼応した。「もともと狙っていましたし、今年もそこからスタートしたかった。もちろん、うれしいです。“よっしゃあ”でも“おーし”でもなく“頑張ろう”という気持ちです」。今春初実戦だった2月17日の楽天との練習試合では1回無失点。以降は右臀部(でんぶ)に張りを生じ、実戦を遠ざかった。きょう8日のヤクルト戦は3週間後の開幕日と同じ金曜日。20日ぶり実戦マウンドでは3~4イニングを予定し、29日の巨人戦で迎える晴れ舞台への発進を期した。(畑野 理之)

 ○…日本シリーズの最終戦に先発した投手が翌年の開幕投手を務めるのは、セでは2020年菅野(巨)、パでは22年山本(オ)が最後。阪神では1963年小山正明、15年メッセンジャーが該当し、球団初の日本一に輝いた85年シリーズ第6戦はゲイル、翌86年開幕投手は池田親興だった。

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