広島・大瀬良 開幕ローテ入りへ大前進 手応えのシート打撃登板「3試合ぐらい投げさせたいただけたら…」

2024年03月08日 05:45

野球

広島・大瀬良 開幕ローテ入りへ大前進 手応えのシート打撃登板「3試合ぐらい投げさせたいただけたら…」
マツダスタジアムでシート打撃に登板し、開幕ローテーション入りへ前進した広島・大瀬良 Photo By スポニチ
 広島・大瀬良大地投手(32)が7日、マツダスタジアムで今春2度目のシート打撃に登板し、開幕ローテーション入りにメドをつけた。最速144キロの直球にカーブ、フォークなどの変化球を織り交ぜ、延べ打者9人に計39球を投げて安打性1本。昨秋手術した右肘に問題がなければ戦闘モードに移行し、3度の実戦登板を経て開幕に向かう予定だ。
 最後の打者レイノルズの詰まった飛球が左前に落ちた。この不運なポテン打を除くと、芯で捉えられた安打性の当たりはランナー三塁想定で秋山が放った右前打1本。延べ打者9人に計39球を投げた大瀬良は意図と、一定の手応えを口にした。

 「第3、4球種をいろんなカウントで使うことができれば幅が広がるので、今日はそこにチャレンジした。良かった球もあるし、もちろん、まだ完璧ではないので修正したい」

 カットボール頼みになりがちな配球から脱却するため最速144キロをマークした直球の他にカーブ、フォーク、ツーシームなどを織り交ぜた。1セット目のレイノルズには、カウント2―2からカーブでタイミングを外して遊ゴロ。収穫を得てうなずいた。

 「(昨秋手術した)右肘の状態やどれぐらい間隔が空くかを考え、ここで試合が無かったのでシートを入れて…とお願いした」

 沖縄2次キャンプ最終クールの2月26日以来、中9日で今春2度目のシート打撃登板。日南1次キャンプの2月7日に本格的な投球練習を再開して以来、一度も停滞、後退することなく順調に復活への階段を上り続け、表情はすこぶる明るい。

 「投げ終わって何も問題ないので大丈夫だと思う。明日(8日)の反応を見て問題なければ次に進める」

 新井監督も「順調。当初のプラン通りに来ている。あとは実戦に入って行き、問題なければゴーという形で」と明言。戦闘モードに移行し、来週12日からの日本ハム3連戦(エスコン)で術後初の実戦登板に臨むとみられる。

 「(開幕)ローテーションでやっていくのなら(その前に)実戦3試合は投げないと入ってはダメと思っていた。そこまでの状態にはあると思う。3試合ぐらい投げさせていただけたら、みんなが納得する結果、内容を出せるよう頑張りたい」

 予定通り実戦を消化すれば、その先に見えてくるのは本拠地開幕となる4月2日からのヤクルト3連戦。11年目の春、大瀬良は着実に復活ロードを歩む。
 (江尾 卓也)

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