阪神・近本 200安打達成へ2カ条!! 力まない&自分との対話を重視するリードオフマン

2024年03月08日 05:15

野球

阪神・近本 200安打達成へ2カ条!! 力まない&自分との対話を重視するリードオフマン
笑顔を見せる阪神・近本 (撮影・後藤 大輝) Photo By スポニチ
 開幕準備のオープン戦が中盤を迎え、阪神・近本が目指す打撃を熱く深く言葉に乗せた。岡田監督が日本一連覇の条件として各選手がキャリアハイを達成することを挙げる中、「200安打」は例年掲げる大目標だ。過去5年間での自己最多は21年の178安打。まだ見ぬ“大台への道”を思い描いた。
 ①力まないこと

 「力まないことは自分の中で持っている。甘いボールが来たら、しっかり打ちにいくっていうのは決めてますけど、オープン戦でも結構力んじゃってる部分が多い。力んじゃうと、ボール球を振っちゃう。それがヒットになったとしても、自分の状態も良くならないというか、悪くなっていく方が多い。ヒットにできるのがヒットにできない。後悔も多い。それが次の打席に対する影響もスゴく大きいから」

 昨季は自己最多67四球で、出塁率・379も自己最高を記録。特に4月の17四球は5年間での月間最多を更新した。「去年の4月はボールを見るのが先だったのか、力まないが先だったのか。たぶん、力まないが先で、それで“ボールを見る”になった。今年もボールを見るが先になると、どうしても“見る”が先に来ちゃう。ではなくて、力まない」と言い聞かせた。

 ②自分との対話

 「ボールはまだ見えてはないですね。自分が思ってる以上に。映像で見たら、やっぱり違っていた。いくらオープン戦で打っても、シーズンに入ったらダメというのはよくあること。4月に入って1カ月は、どれだけ自分と話しながらできるか」

 昨年4月は計30安打の好発進。「気にしていない」。好スタートへの意識も「別に強くない」と言い切る。「絶対に波はある。結局トータルで勝たないといけない。いいスタートだから、いいシーズンと言われても、そうでもない。40安打打って(翌月が)20安打なら、結局は30、30と同じ」と視野は広い。

 イメージはできている。あとは実際の動きを近づけていくだけ。自身の“世界”を明かしたのも、現時点での手応えの裏返しだ。
(鈴木 光)

 ○…近本は守備に関して外野陣の「コミュニケーション」の意味を強調した。「決め事ですね。コミュニケーションって。こうなったら、こうするとか、どれだけお互いが分かっているかが外野手の中でのコミュニケーションだと思う。ただ声を出すとか、そういうのじゃないと思う。どんどん状況に応じてしゃべっていけたらいい」。自らの中堅は不動。右翼は昨季も組んだ森下、左翼は経験の少ない前川がいる。昨季まで3年連続ゴールデングラブ賞の名手として外野陣の中核を担う責任感がにじみ出た。

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