ドジャース・大谷 足でも輝き!“新走法”奏功 初回内野安打→タッチアップで二塁、2回には二盗成功

2024年03月08日 01:30

野球

ドジャース・大谷 足でも輝き!“新走法”奏功 初回内野安打→タッチアップで二塁、2回には二盗成功
<ホワイトソックス・ドジャース>2回、盗塁を決める大谷(ロイター/USA TODAY)
 【オープン戦   ドジャース12―9ホワイトソックス ( 2024年3月6日    グレンデール )】 ドジャースの大谷翔平投手(29)は6日(日本時間7日)、ホワイトソックス戦に「2番・DH」で出場し、中前適時打を放つなど2打数2安打1打点で3打席とも出塁した。特に光ったのが隙のない好走塁で、タッチアップで一塁から二塁を陥れ、今春初盗塁もマークするなど得点を生んだ。日本選手初のトリプルスリーや、40本塁打以上&40盗塁以上の「40―40クラブ」入りへの期待もさらに膨らませた。
 大谷がかねて「走塁は一番、野球勘が出るので難しい」と語ってきた走塁技術、判断能力が凝縮されていた。

 初回無死二塁で俊足を飛ばし遊撃内野安打で出塁すると、20年MVPの3番フリーマンの左犠飛に迷わずスタートを切り二塁に滑り込んだ。2点目のホームを踏むことはできなかったが、フリーマンを「多くの人は話題にしないが、今日の最も印象的なシーンだ。あの姿勢が何度も勝利に導いてくれるだろう」と感服させた。

 中前適時打を放った2回も止まらない。塁上ではおなじみの一塁ベースコーチとヘルメットをぶつけ合い、チームで流行する両手と腰を振るパフォーマンスも初めて見せたが、すぐに隙をうかがった。2死一、三塁のフリーマンへの初球で、元女房役のスタッシから二盗に成功。悪送球を誘い、三塁走者が生還した。ナイター翌日のデーゲームでタイトな日程での今季初2試合連続出場だったが、移籍後初めて山本とともにプレーした試合で躍動し続けた。スピードスケートのスタートのように左腕を前に置き、二塁方向に重心を乗せてから走る新走法。エンゼルスコーチ時代の16年にトラウトの盗塁急増をアシストしたロン・レネキーGM特別補佐からの指導のたまものだ。

 フリーマンは、大谷が出塁した場合について「私たちは話し合っている。カウントを気にする必要はない。いつでも走っていい。100盗塁することを祈っている(笑い)」と語り、走者の判断で自由にスタートできる「グリーンライト」を快諾した。自己最多は21年の26盗塁だが、日本選手初のトリプルスリーや、過去わずか5人しかいない40本塁打以上&40盗塁以上の「40―40クラブ」入りへの期待が高まる。現役時代に通算243盗塁を誇ったデーブ・ロバーツ監督は、大谷に「積極的にいくように」と伝えていることを明かし「彼の脚力は素晴らしい」と称えた。

 自主トレから敏しょう性を鍛えるメニューが目立ち、リードの姿勢や幅、スタートの切り方など細かい走塁練習にも余念がない。2月27日にトレーニングに関しては「10年、20年のスパンで考えてやるもの」と語ったが、今年は何かが違う。「走者・大谷」は決して立ち止まらない。(柳原 直之)

 ≪ベッツ&大谷&フリーマン3人で計54打数21安打の打率.389≫18年MVPの1番ベッツ、21、23年MVPの2番大谷、20年MVPの3番フリーマンのMVPトリオが好調だ。3人で計54打数21安打の打率.389、4本塁打、20打点。この日も3―5の4回にフリーマンが逆転のグランドスラムを放ち、乱打戦を制した。前日に連続試合安打が止まった大谷も、2打数2安打で打率を.583に上げた。ドジャースはアリゾナ州でのオープン戦・カクタスリーグは10勝3敗で首位を堅持している。

 ≪ニューバランスが大谷一色に≫大谷と契約を結ぶニューバランス社が、24年の新キャンペーン「We Got Now」を発表した。大谷を起用した新ビジュアルの広告を16日から旗艦店舗「ニューバランス原宿」などに掲出。同店ではポップアップストアも開催し、大谷のカスタムグラブのレプリカの展示、アパレル販売などを行う。等身大パネルも展示され、大谷への応援メッセージボードに書き込んだファンには先着でオリジナルステッカーをプレゼントする。

おすすめテーマ

2024年03月08日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム