巨人・若林と交換トレード決定の日本ハム・郡「自分の持ち味発揮する」

2024年03月12日 07:05

野球

巨人・若林と交換トレード決定の日本ハム・郡「自分の持ち味発揮する」
郡拓也 Photo By スポニチ
 日本ハム・郡拓也捕手(25)と巨人・若林晃弘内野手(30)の交換トレードが成立し、両球団から11日に発表された。郡は千葉・鎌ケ谷の2軍施設で本紙の単独取材に応じた。帝京高から16年ドラフト7位で捕手として入団したが、内外野を守れるユーティリティープレーヤーを目指した背景を激白。7年間在籍した球団への感謝、そして新天地での活躍を思い描いた。
 7年間在籍した日本ハムとの別れは突然だった。郡はこの日朝、球団に呼ばれてトレード移籍を伝えられた。

 「びっくりしました。呼ばれた時点で何かあるとは思いましたけど。ただ、トレードは良い方向に考えられるので、そこはポジティブに考えたいなと思いました」

 帝京から16年ドラフト7位で捕手として入団。当時はレベルの違いに圧倒された。3年目を終えた19年オフ、球団から運動能力の高さを買われて内野手挑戦を提案された。

 「正直、最初はとんでもない力の差だなと感じました。でも、やり続けるにつれてちょっとずつ手応えを感じ始めていた。球団側から“内野もやってみないか?”と言われて。僕自身ずっと高校の頃も内外野をやっていたので、自分の中で幅が広がるのであればと思った」

 しかし、当時はまだ21歳。控えに甘んじる葛藤もあった。

 「球団から提案された時は、捕手としてダメと思われているのかな?という考えもあった。でも、やっぱり試合に出たい方が僕は強かった。捕手は一人しか守れないポジションなので、出場機会が増えるならという思いだった」

 幼少期から運動神経抜群。サッカー、バスケットボールなど何をしても無難にこなし、カラオケも高得点を連発する腕前だった。器用さは野球でも生かされた。

 「歌は最初下手でしたからね。バカ音痴でした。でも、沼さん(平沼=現西武)の歌い方をまねしていた。コツをつかむのが得意なんです。(野球でも)今となれば全部やるというのが自分の持ち味というか、勝負するところだと思っている。そのおかげで長く野球ができているし、捕手だけなら今頃どうなっていたかも分からない。だからファイターズには感謝しています。そのきっかけをくれたので」

 この日の全体練習前には全員にあいさつ。先輩、後輩ら多くの仲間から惜しまれた。

 「仲良くしてくれた(中島)卓さんも“寂しいじゃねーかよ”と言ってくれましたし、(田中)瑛斗とか柿木も。でも、寂しいと言ってくれると、ウルッときちゃいますね…。(巨人では)自分の持ち味を発揮するだけ。いろいろなことができるのと、打つ方でもアピールしたい。走れるというのも見せたいなと思います」

 新天地で活躍することが、球団への何よりの恩返しとなる。(清藤 駿太)

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