日本通運・冨士 堂々151キロデビュー!「この時期にしては最高の投球でした」

2024年03月12日 05:00

野球

日本通運・冨士 堂々151キロデビュー!「この時期にしては最高の投球でした」
<鷺宮製作所・日本通運>6回、鷺宮製作所・千葉(手前)を打ち取る日本通運・冨士(撮影・木村 揚輔) Photo By スポニチ
 【第78回JABA東京スポニチ大会   日本通運4-3鷺宮製作所 ( 2024年3月11日    神宮 )】 予選リーグ6試合が行われた。日本通運は最速155キロ右腕の新人・冨士隼斗投手(22)が救援で2回2/3を無失点に抑える好投もあり鷺宮製作所に勝利。2連勝で決勝トーナメント進出に王手をかけた。東日本大震災が発生した3・11に勝利を狙ったJR東日本東北は0―1で大阪ガスに惜敗。12日は悪天候が予想されるため、予定されていた予選リーグ6試合は13日に順延となり、決勝トーナメントは14日に行う。
 ルーキーの堂々たるデビューに拍手が注がれた。公式戦初登板で2回2/3を無安打無失点。チームの連勝に貢献した冨士は「緊張したけど集中して、いい投球ができた。この時期にしては最高の投球でした」と胸を張った。

 22年12月の大学日本代表候補合宿で155キロを計測した剛球は健在だ。逆転した直後の6回から登板。「自分の持ち味を出すだけ」と自らに言い聞かせ、浮足立つことはなかった。先頭打者の初球から149キロ。2人目の6番・橋本をこの日最速の151キロ直球で二ゴロに仕留めるなど、2イニング続けて3者凡退に抑えた。8回は2死から四球を与えて降板となったが、先輩たちはベンチを乗り出しハイタッチで出迎えた。沢村幸明監督は「初登板にしてはこれ以上ないでしょう」と称えた。

 昨年は6月に腰を痛めるなど思うような結果を残せず、10月のドラフト会議では指名漏れ。悔しさを胸に「変化球はもっと極めて、直球は155キロ以上を出したい」と青写真を描く。10日は22歳の誕生日で同期からはサプライズでケーキが贈られた。「最高の22歳のスタートになりました。同い年からは多くのピッチャーがプロへ進んだけど、2年後は自分も同じ舞台に立ちます」。新たな決意を胸に進化していく。(村井 樹)

 ◇冨士 隼斗(ふじ・はやと)2002年(平14)3月10日生まれ、埼玉県出身の22歳。上小小1年から野球を始めた。大宮東(埼玉)では2年夏からベンチ入りも甲子園出場なし。平成国際大では3年時に大学日本代表候補に選出。最速155キロ。1メートル80、86キロ。右投げ右打ち。

おすすめテーマ

2024年03月12日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム