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ロッテ・朗希 親友・宮城との投げ合い制した 4戦連続HQSで今季初2桁10K3勝目

2024年05月01日 05:30

野球

ロッテ・朗希 親友・宮城との投げ合い制した 4戦連続HQSで今季初2桁10K3勝目
<オ・ロ>初回、森の二塁打で本塁を狙った西川が走塁死となり、喜ぶ佐々木(撮影・岸 良祐) Photo By スポニチ
 【パ・リーグ   ロッテ1―0オリックス ( 2024年4月30日    ほっと神戸 )】 ロッテの佐々木朗希投手(22)が30日、オリックス戦で7回を4安打無失点。4試合連続となるハイクオリティースタート(7回以上、自責点2以下)で、今季3勝目を挙げた。スライダーを1試合では過去最多の30球投じるなど投球の幅を広げ、ハイクオリティーな毎回で今季初の2桁10奪三振をマーク。昨春WBCの侍ジャパンの同僚で、親友でもある宮城大弥投手(22)に投げ勝った。
 負けられない。宮城との投げ合いが、令和の怪物に力を与えてくれた。佐々木が虎の子の1点を守り抜く。ドジャースなどメジャー6球団のスカウトが見守る中、今季3勝目を挙げた右腕は「(宮城は)何より一番いい投手だと思うので気持ちがいつもより入ったし、いい集中力で投げられた」と穏やかな笑みで振り返った。

 好守に助けられ、波に乗った。初回。先頭の西川に四球を与え、続く森に左中間二塁打された。だが、見事な中継プレーで西川の生還を阻止。4回まで毎回安打を浴びたが粘り、7回まで投げきり決定打を許さなかった。

 投球の幅の広がりが、今季初の無失点投球を呼んだ。直球の最速は158キロ止まり。スライダーは昨季はほぼ右打者限定だったが、左打者へのバックドアも投じた。全108球のうち、1試合では過去最多となる30球で、割合は27・8%。スライダーでカウントを整え、「いいところに決まったのでそれに尽きる」というフォークで7三振を奪った。スライダーでの3奪三振を含み今季最多10奪三振。8回を投げた宮城の13奪三振を下回り、「ちょっとなんも言えないです」と笑ったが、一方で「今日はしっかり良い仕事ができたかなと思います」と胸を張った。

 同じ01年生まれの宮城とはU18高校日本代表からの長い付き合い。昨年3月のWBCでは、侍ジャパンの一員に選出された。ともにダルビッシュ(パドレス)に弟子入りし、技術論を習得。世界一に輝いた際にはインスタグラムにツーショットを投稿するなど、仲が良いだけでなく、互いに実力を認め合う好敵手でもある。通算5度目の対決で3勝目となったが、序盤から全開だった宮城の投球に背中を押してもらった。

 ほっと神戸で初登板。昨年3月からテレビCMに出演する「ほっともっと」の名が冠せられた球場で「初回はかみ合わなかった」と言いながら、2回以降は適応力の高さを見せ、初登板の球場での連敗を3で止めた。1年間フル稼働することが、今季の最大のテーマ。「状態を上げて次もいい投球ができるよう頑張ります」。力強いまなざしで先を見据えた。(大内 辰祐)

 ≪自身17度目の2桁奪三振≫佐々木(ロ)が7回10奪三振の無失点で3勝目。ゲーム2桁奪三振は昨年7月12日のオリックス戦以来自身17度目。そのうちオリックス戦は5度目となり、日本ハム、ソフトバンク戦の各3度を上回る最多回数。また、オリックス戦は通算8勝目で、こちらも楽天戦の4勝を上回る最多とこのカードを得意にしている。なお、相手の宮城(オ)も自己最多タイの13奪三振。両軍先発がそろって2桁奪三振は、昨年7月7日巨人―DeNA戦の戸郷(10三振)、今永(15三振)以来。パでは22年7月13日ソフトバンク―オリックス戦の千賀、宮城(ともに10奪三振)以来となった。

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