森繁和氏 ロッテ・朗希の「縦振り」見分けつかないフォークとスライダー

2024年05月01日 05:30

野球

森繁和氏 ロッテ・朗希の「縦振り」見分けつかないフォークとスライダー
<オ・ロ>7回無失点で今季3勝目を挙げたロッテ先発の佐々木(撮影・長久保 豊) Photo By スポニチ
 【パ・リーグ   ロッテ1―0オリックス ( 2024年4月30日    ほっと神戸 )】 【森繁和 視点】今までにない配球パターン。思わず「凄い」とうなった。7回、佐々木は先頭・宗に3ボールとなった。四球は出したくない場面で4球目は直球でストライク。次も直球、と思ったら外角スライダーでストライクを取った。最後はフォークか、とみていたら内角にスライダーを投げ込んで空振り三振。「ニュー朗希」と言っていい。
 試合後、本人は「フォークが良かった」と話していたが、この日はフォークとスライダーの見分けがつかなかった。球速が140キロ台、130キロ台とわずかに違うだけで、オリックス打線も戸惑ったと思う。直球とフォークが決め球の佐々木のフォームは、いわゆる「縦振り」。
スライダーも手首をひねらず縦振りのまま投げるため、横に曲がるのではなく縦に鋭く落ちる。フォークと見分けがつかないのも道理だ。

 7回、110球前後。この投球を続ければ規定投球回にも届くだろうし、チームに勝利も呼べる。球数を減らす上でも、この日の「インスラ」は新たな可能性を感じさせた。

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