ドジャース・大谷 自己最多タイ月間11度目マルチ 最終打席で意地のダメ押し追加点

2024年05月01日 01:30

野球

ドジャース・大谷 自己最多タイ月間11度目マルチ 最終打席で意地のダメ押し追加点
ドジャース・大谷翔平 Photo By スポニチ
 【ナ・リーグ   ドジャース8-4ダイヤモンドバックス ( 2024年4月29日    フェニックス )】 ドジャースの大谷翔平投手(29)が29日(日本時間30日)、敵地でのダイヤモンドバックス戦に「2番・DH」で出場し、8回の適時打を含む2安打を放って8―4勝利に貢献。5試合ぶりのマルチ安打で19年6月に記録した自己最多の月間11度に並んだ。地区首位を快走するチームは、延べ44人が打席に立って三振0。大谷ら各打者が粘り、球団18年ぶりの珍記録を樹立した。
 「マルチな男」の見せ場は最後の5打席目に待っていた。7―4で迎えた8回無死一、二塁。大谷は4番手左腕・アレンの高めに浮いた2球目のカットボールを見逃さなかった。逆方向の左前に運ぶ適時打。ダメ押しの追加点を奪う一打で、初回の中前打と合わせて5試合ぶりのマルチ安打だ。止まらぬ勢い。月間11度目のマルチ安打は19年6月に並ぶ自己最多タイとなった。

 「オフェンス陣は才能に満ちている。左右両方の投手に対処できるし、先発投手を攻略できる。これまでで最高級の攻撃陣だ」

 2試合ぶりの勝利で貯金を今季最多タイの7としたデーブ・ロバーツ監督の口も滑らかだ。大谷は5打席全て左投手と対戦。対左腕は試合前時点で打率・260で、2回1死満塁では先発ヘンリーの初球のカーブを引っかけて二ゴロ併殺打に倒れた。相手左腕は昨年6月30日の対戦で自己最長の493フィート(約150・3メートル)の本塁打を放った相手。その際にヘンリーは「耳にしたくない(打った瞬間の)音だった」と話していた。初回に中前打を放った相手に絶好機で抑えられた大谷は、一塁を駆け抜けると天を仰いだ。

 それでも5回1死では四球を選び、最終打席で意地の適時打。そして指揮官が「最高級の攻撃陣だ」と絶賛する大谷を含めた最強打線は、この試合で打者延べ44人で三振はなかった。球団では06年8月28日のレッズ戦以来18年ぶりの珍記録で9四死球も選んだ。大谷の初回の中前打も外角一辺倒の攻めに屈せず、粘ってフルカウントから7球目のカーブを捉えたもの。最後は右手一本でミートして三振を“回避”した。

 ダ軍は昨年のプレーオフ地区シリーズでスイープ(3連敗)を食らった因縁の相手。先勝しただけで満足はできない。4月最後の試合となる30日(日本時間1日)の2戦目で、大谷は自己新の月間12度目のマルチ安打と勝利を奪い取る。(杉浦 大介通信員)

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