広島・秋山が初回初球先頭弾も… 天敵の阪神・村上に昨季から5連敗 朝山打撃コーチ「難しかった」

2024年05月01日 05:45

野球

広島・秋山が初回初球先頭弾も… 天敵の阪神・村上に昨季から5連敗 朝山打撃コーチ「難しかった」
<広・神>初回先頭の秋山は本塁打を放つ(投手・村上)(撮影・大森 寛明) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   広島1-7阪神 ( 2024年4月30日    マツダ )】 広島は30日、阪神戦(マツダ)に敗れ、3、4月は10勝11敗3分けで負け越しが決まった。借金生活に逆戻り。初回に先頭の秋山翔吾外野手(36)が右翼へ今季1号の先制ソロ。しかし攻撃陣は3回以降、二塁も踏めず、得点はベテランの一発のみ。阪神先発・村上頌樹投手(25)に対してチームは昨季からポストシーズンを含めて5連敗。1週間後の5月7日には敵地での再戦が予想されるだけに、今度こそ雪辱を果たす。
 天敵・村上攻略へ向けていいスタートを切ったはずだった。初回先頭で、秋山が今季77打席目にして待望の1号ソロ。相手先発の村上が投じた初球の144キロを右翼スタンドへ放り込み、貴重な先制点を奪った。

 「村上君から全然打っていなかったので、腹をくくっていた。それが1打席目の初球かなというのはあった。そういう仕事が、どの打席でもできるようにやっていきたい」

 初回先頭打者弾は、西武時代の19年8月4日のオリックス戦(京セラドーム)以来、5年ぶりで、NPB通算22本目は現役最多だ。これで歴代9位タイに浮上。村上に対しては試合前の時点で通算12打数無安打だった。苦手にしていた中で、ベテランがいきなり意地を見せた。

 村上は昨季、ポストシーズンを含めて24度の先発で初回に一度も失点がなかった。抜群の立ち上がりを誇っていただけに、初回の得点で攻略への期待度は高まった。しかし、目の覚めるような一撃で相手のスイッチが入った。2番の野間も直球を中前打。再び速球を捉えられたことで配球の組み立てを変えた。2回以降はカットボール、フォークなども駆使。変化球主体の投球に切り替えた相手バッテリーの術中にはまった。

 「(初回に)速い球をパンパンって捉えて、相手もガラッと配球を変えてきた。そこら辺は、また自分が考えたい」

 新井監督は唇をかんだ。先発メンバー9人のうち菊池以外の8人は左打者。天敵攻略へ向けた対策を講じた。しかし得点は初回の1点のみ。相手バッテリーの配球にも翻弄(ほんろう)された打線は沈黙。3回以降は二塁すら踏めずに終わった。

 「カットボールとフォークが増えることは頭に入っていたけど、低いところに投げていた。四球も出さないし、連打でつなげられず、(攻略は)難しかった」

 朝山打撃コーチは白旗を揚げた。それでも1週間後の5月7日には再び村上との対戦が予想される。同コーチは「また(村上は配球を)変えてくると思うので、選手おのおのが考えながらやるしかない」と攻撃陣に奮起を促し、雪辱を誓った。次戦こそ“家族一丸”で束になって、天敵を退治する。(長谷川 凡記)

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