日本ハム・山崎 7年ぶり完投勝利!「9回いくよ」指揮官の熱い言葉「それが一番うれしかった」

2024年05月01日 06:00

野球

日本ハム・山崎 7年ぶり完投勝利!「9回いくよ」指揮官の熱い言葉「それが一番うれしかった」
<西・日>完投勝利にナインと笑顔を見せる山崎(撮影・白鳥 佳樹) Photo By スポニチ
 【パ・リーグ   日本ハム2―1西武 ( 2024年4月30日    ベルーナD )】 81球を投げ、ベンチに戻った7回だった。日本ハム・山崎の元に新庄監督が歩み寄る。「9回いくよ」。短いメッセージに込められた「完投」への思いを、自らの力に変えた。
 「調子も良かったので、どこまでいけるかと思っていた。最後までいくよと言ってもらえて、それが一番うれしかった」

 リーグ3連覇したオリックスから、このオフにFA加入。周囲の期待は自覚しているからこそ、試合を任されたことを意気に感じた。5回まで完全投球を見せ、持ち味のテンポで97球を投げ3安打1失点。今季3勝目を古巣時代の17年7月10日の日本ハム戦以来2486日ぶり2度目の完投で応えた。無四球での完投は初。指揮官は「いやー、さすがやね。四球もゼロ。1000点満点」と褒め称えた。

 オフから取り組んだテーマは「下半身の使い方」。昨季よりも、セットポジションの際に膝を曲げてから投げるフォームに改良し「捕手に向かっていく向きがスムーズになった」とうなずく。より体を思い通りに操れるようになったことが、登板5試合で防御率2・10の安定感につながっている。

 埼玉県所沢市出身で、ベルーナドームは思い出深い。実家から程近く、小学生の頃は電車で頻繁に通った。父・章弘氏が日本ハムのコーチを務めていたことから、西武―日本ハム戦ばかりを観戦。ただ、当時は外野席が芝生だったことから、応援そっちのけで「ゴロゴロしていた」と笑う。それでも「来れば懐かしい感じがする」という地で、8カード連続の初戦勝利に導く快投だった。

 新庄政権では初で、19年8月7日以来1728日ぶりの貯金5とした。2位をがっちりキープし「なんとしても優勝して日本一を目指したい」と山崎。“個人4連覇”を目指す左腕が、チームの勢いをさらに加速させる。(田中 健人)

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