伊原六花 「肝臓を奪われた妻」で復讐に燃える女性好演 「…」でつかんだ「静」の新境地

2024年06月11日 05:10

芸能

伊原六花 「肝臓を奪われた妻」で復讐に燃える女性好演 「…」でつかんだ「静」の新境地
さまざまな感情を表情で演じる伊原六花(撮影・西海健太郎) Photo By スポニチ
 女優の伊原六花(25)が日本テレビで放送中の主演ドラマ「肝臓を奪われた妻」(火曜深夜0・24)で復讐(ふくしゅう)劇を展開する女性を好演し、話題を呼んでいる。文字通り肝臓を奪われた役を通じて得たのは「“…”の極意」。「静」の新境地を切り開いている。
 物語は主人公が元夫の母親に肝臓を移植させられるところから始まる。「おったまげー」な設定だったと、オファーが来た時の思いを振り返る。ただ「肝臓移植の実例を調べ、入院日数や体への負担を知りました。台本から元夫に裏切られた悔しさや苦しさも強く感じ、役に入る難しさはあまりなかったです」とも話した。

 そこから策を巡らせて元夫の家族を陥れていく役どころ。憎悪のほか、策が成功した時の“悦”などさまざまな感情が交錯する。「台本に“…”が多いんです。復讐の成果をただ見ていたり、その成功に思いをはせたり…」。言葉で表しにくい感情の微妙な表現に思いを巡らすと「“むず!”ってなります」と笑いながら明かした。「にらみやニヤりなど選択肢に幅がある上、場面によってどの感情が強いかも違い、説得力を持たせようと必死です」と、話さない演技に頭をフル回転させている。

 「バブリーダンス」で知られる大阪府立登美丘高校ダンス部の主将として名をはせた。芸能界入り後も、ディズニープラスの配信ドラマ「シコふんじゃった!」の相撲部員役、NHK連続テレビ小説「ブギウギ」のタップダンスの名手役など「動」の演技で注目を集めることが多かった。

 だが、地上波連続ドラマ初主演にもなった今作では一転、「台本の行間を読み解いて、細かい表情を演じ分けることが凄い学びになっています」と「静」の演技が研ぎ澄まされている。「抱くのは初めて」という復讐心を含め、複雑な感情を表情一つで見せる。その姿が視聴者を引きつけており、伊原自身も「これまでで周囲からの反響が一番大きいかも」と手応えを口にした。

 今作で新たな強みを習得した伊原。女優としてますます魅力を高めていきそうだ。(山内 健司)

 ◇伊原 六花(いはら・りっか)1999年(平11)6月2日生まれ、大阪府出身の25歳。幼少期からバレエや子供ミュージカルを習う。大阪府立登美丘高校時代にはダンス部主将を務めた。17年から芸能活動を開始し、18年のTBSドラマ「チア☆ダン」で女優デビュー。24年4月からはMBSラジオ「伊原六花のMBSヤングタウン」でパーソナリティーも担当。1メートル60。血液型A。

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