伊原六花 「肝臓を奪われた妻」で復讐に燃える女性好演 「…」でつかんだ「静」の新境地
2024年06月11日 05:10
芸能
![伊原六花 「肝臓を奪われた妻」で復讐に燃える女性好演 「…」でつかんだ「静」の新境地](/entertainment/news/2024/06/10/jpeg/20240611s00041000007000p_view.webp)
そこから策を巡らせて元夫の家族を陥れていく役どころ。憎悪のほか、策が成功した時の“悦”などさまざまな感情が交錯する。「台本に“…”が多いんです。復讐の成果をただ見ていたり、その成功に思いをはせたり…」。言葉で表しにくい感情の微妙な表現に思いを巡らすと「“むず!”ってなります」と笑いながら明かした。「にらみやニヤりなど選択肢に幅がある上、場面によってどの感情が強いかも違い、説得力を持たせようと必死です」と、話さない演技に頭をフル回転させている。
「バブリーダンス」で知られる大阪府立登美丘高校ダンス部の主将として名をはせた。芸能界入り後も、ディズニープラスの配信ドラマ「シコふんじゃった!」の相撲部員役、NHK連続テレビ小説「ブギウギ」のタップダンスの名手役など「動」の演技で注目を集めることが多かった。
だが、地上波連続ドラマ初主演にもなった今作では一転、「台本の行間を読み解いて、細かい表情を演じ分けることが凄い学びになっています」と「静」の演技が研ぎ澄まされている。「抱くのは初めて」という復讐心を含め、複雑な感情を表情一つで見せる。その姿が視聴者を引きつけており、伊原自身も「これまでで周囲からの反響が一番大きいかも」と手応えを口にした。
今作で新たな強みを習得した伊原。女優としてますます魅力を高めていきそうだ。(山内 健司)
◇伊原 六花(いはら・りっか)1999年(平11)6月2日生まれ、大阪府出身の25歳。幼少期からバレエや子供ミュージカルを習う。大阪府立登美丘高校時代にはダンス部主将を務めた。17年から芸能活動を開始し、18年のTBSドラマ「チア☆ダン」で女優デビュー。24年4月からはMBSラジオ「伊原六花のMBSヤングタウン」でパーソナリティーも担当。1メートル60。血液型A。