NHK 25年秋放送の朝ドラ「ばけばけ」発表 小泉八雲の妻描く ヒロインはオーディションで選出
2024年06月12日 11:00
芸能
物語はヒロイン・松野トキが生まれ育つ島根県から物語は始まる。その後、ヒロインの人生が進むにつれて、舞台地も熊本など各地に移り変わっていくという。
小泉セツは、松江藩家臣の小泉家の次女として生まれ、直後に稲垣家の養女になる。没落した家を支えるため11歳から織子として働く。1886年に結婚するも、1年で夫は出奔。その後、松江に英語教師として赴任してきたラフカディオ・ハーンのもとで住む込みで働くようになり、当時珍しかった国際結婚をする。再話文学の語り手として、ハーンの著作に大きく寄与した。
その夫、ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)は、ギリシャ生まれのアイルランド人(英国籍)。アメリカでジャーナリストとなった後、1890年に来日。松江に英語教師として赴任する。その後、熊本五高、東京帝国大学、早稲田大学でも教鞭をとる。1896年、小泉セツと結婚、日本に帰化し、小泉八雲を名乗る。『知られぬ日本の面影』『怪談』など、日本の古来の文化を記した著作は高く評価されている。
タイトルについては「このドラマは『化ける』物語です。急速に近代化が進む明治の日本は、人々の暮らしや価値観がどんどん『化けて』いきます。その中で取り残された人々の思いは、時に怪談という物語に形を変え語り継がれてきました。それと同じように、うらめしかったトキの世界も、いつしか、かけがえのないすばらしいものに『化けて』いくのです」と思いを記した。
脚本を担当するはふじきみつ彦氏。これまでNHK「阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし」(第30回橋田賞受賞)、テレビ東京「デザイナー渋井直人の休日」「きょうの猫村さん」などを手掛けてきた。
ヒロイン・松野トキ役と、その相手役となる外国人英語教師の役は、いずれもオーディションで決定する予定。主人公のオーディションでの起用は「あんぱん」の今田美桜に続き、2作連続となる。「虎に翼」「おむすび」はキャスティングだった。
撮影は25年春にスタートする。