藤岡弘、「仮面ライダー」ショッカーより先に立ちはだかった“壁”「それで大問題が…」
2024年06月12日 19:53
芸能
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しかし、藤岡がこの役を演じる上で、大きな壁が立ちはだかっていたという。松竹ニューフェイスとして入社し、松竹専属だった藤岡だが、仮面ライダーの制作は東映だった。「五社協定がいろいろあったんですけど…」。専属俳優は他社の作品に出られないことが映画大手5社による「五社協定」で決められており、藤岡はこれに抵触することで問題になった。
「所属の俳優、大スターですね。絶対に他社には出られないという申し合わせがあって。私もその中に入っていたんですよ。松竹から離れて、他社に出るというのは至難の業で。そこを私は突破しちゃったんですよ。それで大問題が起きたんです」
問題解決へのいきさつも語った。「東映の心ある方が、松竹に掛け合って、幹部密談をやって、私をもらい受けてくれた。それで『仮面ライダー』に出演できたという裏話がね」。結果、「仮面ライダー」は最高視聴率30%を超える大ヒットを記録し、藤岡にとってもアクション俳優としての看板作品になった。
「ナイツ」塙宣之は、「どうしても『仮面ライダー』には藤岡弘、を使いたいということだったんですね」と、東映側の熱意に感服。藤岡は「自分がアクション的なものをやりたかったんでね。自分の可能性を見つけたかったんで」と話しつつ、「私が持っているスキルというのに興味があったんじゃないですか?大型自動二輪免許を持っていましたし、武道も既に何段も持ってましたし」と、東映側の思惑も推測した。