小林幸子「100周年までやりますので長生きして!」 60周年記念公演で誓い立てる

2024年08月02日 18:08

芸能

小林幸子「100周年までやりますので長生きして!」 60周年記念公演で誓い立てる
高さ5メートルのカタツムリに乗って登場した小林幸子 Photo By 提供写真
 芸能生活60周年を迎えた歌手の小林幸子(70)が2日、東京・新橋演舞場で「60周年記念公園in新橋演舞場~ラスボスのキセキ~」を行った。自身が歩んできた軌跡を確かめるように代表曲「おもいで酒」や新曲「オシャンティ・マイティガール」などを歌い上げた。
 「決して順風満帆じゃなかったけど、歌が好きだからここまでやってこれた」。デビューしたのは1964年、当時10歳。「いまはパリ五輪が開催されていますが、歌手になって東京五輪を二度経験したというのは60年の流れかなと感じています」としみじみ。目指していた姿は「楽しく笑ってもらえる存在」。「もしも世界で悲しいことがあったら私を呼んでよと言える歌手であり続けたい」と歌い手としての理想を掲げた。

 ステージでは60年を表現。「おもいで酒」「雪椿」など代表曲を惜しみなく披露。さらに「人生の転機」と語るニコニコ動画との出会い。“ラスボス小林幸子”として若い世代にも親しまれるきっかけとなったボカロ曲「千本桜」や、「エイリアンエイリアン」の替え歌「サチコサンサチコサン」なども熱唱した。

 代名詞ともいえる高さ約7メートルにも及ぶ巨大衣装「火の鳥」やステージをの幅をフルに使った巨大なカタツムリ「ツム子」も登場し、集まったファンを魅了した。

 ステージ上では笑顔の瞬間だけではなかった。16曲目の「風といっしょに」を歌い終えると、静寂のなかに幸子のすすり泣く声だけが響く。歌唱前にスクリーンには最新のAI技術を駆使したデビュー当時の10歳の小林幸子が登場し、夢のような出会いに感情を抑えきれなかった。「デビューから60年後に10歳の私と会話できるなんて思っていなかった。いろんなことを思い出して泣いてしまいました」と目を赤らめた。それでも「それにしても子どものころかわいかったですね」と、笑ってもらえる歌手であることもみせつけた。

 「いまを一生懸命やること」。目の前を大事にすることで60年ものステージに立ってきて、その思いはこれからも同じ。最後には「100周年までやりますので、どうぞ皆さん長生きしてください!」。高らかな宣言でステージを後にした。

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