城西大・山本唯翔 「山の妖精」が初代「神」超えへ最後の挑戦

2023年12月28日 04:41

陸上

城西大・山本唯翔 「山の妖精」が初代「神」超えへ最後の挑戦
城西大・山本唯翔
 【第100回箱根の主役(2) 】 妖精から神へ――。城西大で5区確実の山本唯翔(4年)が挑戦するのは、過去3人が襲名したレジェンドの領域だ。
 前回は13位から4人を抜き、チームはシード圏内の9位で往路フィニッシュ。1時間10分4秒の区間新で区間賞を獲得したが、最後の箱根でやることがある。「初代・山の神である今井正人さんの記録に挑戦したいんです」。ターゲットは、ほぼ同じ距離で行われた05年の順大・今井正人が出した1時間9分12秒だ。

 「妖精」という愛称は柔和な表情で軽快に山を上った前回大会でついた。櫛部静二監督(52)に運営管理車から「山の妖精になろうぜ」と激励された言葉は、お茶の間をにぎわせツイッター(現X)のトレンドワードにも入った。

 「彼は接地時間が長く、伸びやかに足を前に出すことができる」と指揮官。豪雪地帯の新潟県十日町市出身。生まれた頃から坂道は身近にあり、幼少期からクロスカントリースキーで足腰を鍛えた。まさに、山の申し子だ。

 神の領域へ、1年修業を積んできた。8月の世界ユニバーシティー夏季大会で銅メダル。海外でのトラック経験は血肉となった。YouTubeでは今井の動画を見あさり「走り方、腕振りなど凄い参考になった」と語った。

 前回9位が目標の総合3位へたどり着くには、やはりヒーローが不可欠。「妖精もいいけど、最後は4代目・山の神になりたい」。節目の100回大会。新伝説とともに、城西大が上位校へ殴り込む。

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