琴ノ若が大関昇進当確 トップ2敗対決で霧島撃破 28日初優勝で自らに花を添える!

2024年01月28日 04:30

相撲

琴ノ若が大関昇進当確 トップ2敗対決で霧島撃破 28日初優勝で自らに花を添える!
霧島(右)を寄り切りで破る琴ノ若(撮影・木村 揚輔) Photo By スポニチ
 【大相撲初場所14日目 ( 2024年1月27日    東京・両国国技館 )】 関脇・琴ノ若が大関・霧島との2敗対決を制した。三役で自己最多となる12勝目を挙げ、直近3場所の合計は32勝。大関昇進をほぼ確実にした。もう一人2敗の横綱・照ノ富士は、大関・豊昇龍の休場による不戦勝で首位を守った。28日千秋楽で照ノ富士は霧島と、琴ノ若は平幕の翔猿とそれぞれ対戦する。霧島が勝ち、琴ノ若が敗れれば、3人による優勝決定巴戦にもつれ込む。
 夢への扉を開く、大きな大きな白星をつかみ取った。琴ノ若は史上最多となる63本の懸賞の束を受け取ると一つ表情を引き締めた。優勝争いを左右する首位同士の大一番。立ち合いで2度突っかけ、3度目で立つ。互いに距離を取る押し合いの展開からタイミング良く右でいなして横から攻めて霧島を寄り切り。「とっさに体が動いた。慌てないで我慢できた」と振り返った。

 前日は照ノ富士に敗れて単独首位から陥落。悔しさをにじませて部屋に帰るとすぐに稽古場に下りてまわしを締め、四股などの基礎運動で約1時間汗を流した。「負けた日はだいたいやっている。琴奨菊関(現・秀ノ山親方)がやっていたのを見てきたので」。佐渡ケ嶽部屋で育った琴ノ若は、幼い頃から近くで見ていた先輩の姿を自然とまねするようになっていた。それが黒星の翌日、大事な場面で気持ちの切り替えに生きた。

 現時点で直近3場所合計32勝。昇進目安とされる「33」には満たないが、32勝での昇進も直近10年で3例ある。さらに綱獲りの大関を破った内容や13場所連続負け越しなしの安定感を加味すれば場所後の大関昇進は当確と言えるだろう。

 首位で迎える千秋楽へ。「明日の取組に集中しないと意味ない」と平常心を強調した。序ノ口優勝した8年前のデビュー場所、琴奨菊の幕内優勝を支度部屋で見届けると「次は自分が」と新弟子ながら心に誓ったという。夢の初優勝、そして大関昇進で祖父・琴桜の名を継ぐという約束を、ついにかなえる時が来た。

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