復活Vの横綱・照ノ富士 大関昇進確実の琴ノ若へエール「もっと鍛えて次の番付目指してほしい」

2024年01月28日 18:11

相撲

復活Vの横綱・照ノ富士 大関昇進確実の琴ノ若へエール「もっと鍛えて次の番付目指してほしい」
<初場所千秋楽>優勝力士インタビューを終え、ファンの声援に両手を挙げて応える照ノ富士(撮影・久冨木 修) Photo By スポニチ
 【大相撲初場所千秋楽 ( 2024年1月26日    東京・両国国技館 )】 大相撲初場所は28日、東京・両国国技館で千秋楽の取組が行われ、横綱・照ノ富士(32=伊勢ケ浜部屋)が関脇・琴ノ若(26=佐渡ケ嶽部屋)との優勝決定戦を制して4場所ぶり9度目の優勝を決めた。照ノ富士はこれまで唯一優勝していなかった初場所を制し、“全6場所制覇”を達成した。
 本割では綱獲りに挑む霧島に寄り切りで勝利。過去10勝0敗の“お得意様”を一蹴し、綱の貫禄を示した。13勝2敗での優勝決定戦では、琴ノ若との真っ向勝負を寄り切りで制し、2場所連続全休明けながらさすがの強さを見せつけた。

 場内での優勝インタビューでは「素直にうれしく思います」と第一声。インタビューアーから「久々に抱く賜杯の感触はいかがでしたか?」と聞かれると、「最近優勝するたび久しぶりなので、もう慣れてきました」とユーモアたっぷりに返答した。本割、決定戦と2連勝で優勝を決めたが、「来る前から最低3番取る気持ちで足運んで来たので2番で終わらせてよかったです」と話して場内を沸かせた。

 昨年は7月の名古屋場所を腰椎椎間板ヘルニアなどで途中休場。以降2場所は全休、後に腰の骨の一部が折れていたと明かし、完治に1年以上かかるとの診断だった。

 「去年優勝してからケガがよくならなくて休場が続いていたんですが、心だけ折れないように日々頑張ってきたのでよかった」と苦闘の日々を振り返った照ノ富士。「病気じゃないから。ケガは痛いだけなんで何とか乗り越えてよかった」と気丈に話すと、場内からはエールの拍手が巻き起こった。

 「若い人たちがみんな番付上がってきてるのでそういう子たちと肌を合わせてやるのが楽しい」と言い、場所後の大関昇進が確実となった琴ノ若には「力を付けてきたなっていうのは相撲を取っていても感じる。もっと鍛えて次の番付を目指してほしい」とエールを送った。

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