女子部員もハツラツ!10人で文武両道貫く福岡スーパースターズ

2023年07月05日 06:00

野球

女子部員もハツラツ!10人で文武両道貫く福岡スーパースターズ
女子を含む10人で奮闘している福岡スーパースターズ Photo By スポニチ
 【月刊ポニーリーグ5月号】福岡スーパースターズを特集する。文武両道をテーマに掲げ、ソフトバンクの育成選手・内野海斗投手(18)らを輩出。部員10人の奮闘ぶりに迫った。
 福岡スーパースターズを語る上で、キーワードになるのが「文武両道」の4文字だ。

 「学生の本分はやはり、学業。平日の練習を行わないのも、そのためです。勉強も学校での部活動も、全力で取り組んでもらい、土日はクラブチームでの野球に集中してもらう。見ている方々に感動を与えられるような野球を心がけています」

 チームを率いる仲尾幸博監督は、指導方針を明確に語ってくれた。ナインの中には生徒会活動で中心になる者もいれば、陸上や水泳で体を鍛える者もいる。学業優先は伝統として受け継がれており、今春の卒業生も福岡県内屈指の進学校である修猷館に入学。過去には同じ修猷館から京大へ進学したOBもいるという。

 「まずはケガをしないこと。高校へ進学後もいつでも試合に出場できるよう、体づくりに力を入れています。仮に県立高校に進学するのであれば、同学年よりも一、二歩進んだ野球をしてもらうため、考え方や技術を学んでもらっています」

 もちろん、野球でも有能な人材を輩出してきた。昨秋のドラフト会議でソフトバンクから育成指名された内野海斗は卒団生。こちらも進学校として知られる武田(広島)に進学し、独自のメソッドを有する野球部で腕を磨いた。中学時代は捕手だったが同高3年夏には最速147キロの右腕に成長。プロ入り後の伸びしろはピカイチといえる。

 仲尾監督は野球だけではなく、陸上部に所属した経験を持つ。短距離や投てきを競技する際に培ったトレーニング方法を還元。体幹や下半身強化には、年間を通じて取り組む。綱引きの全国大会に出場したキャリアも生かし、ストレッチやマッサージなどにも時間を割くことで、故障防止にも細心の注意を払う。

 「女子選手でも、中学生までは体格もそんなに変わらない。野球は男子と同じように扱っています」

 指揮官が明かしたように、現在は女子部員4人を含む部員10人。1年生が多く、公式戦では上級生相手に苦戦を強いられるが、着実に経験値を高めている。昨夏は激戦の九州地区を勝ち抜き全日本選手権出場を果たしており、チームのノウハウを吸収していく来年以降の成長度数は期待大。学業で磨いた頭脳も武器に、輝ける星となる。

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