阪神・西勇、初回5失点はプロ15年目で初の屈辱 阪神加入後初となる不振での登録抹消へ

2023年07月05日 05:15

野球

阪神・西勇、初回5失点はプロ15年目で初の屈辱 阪神加入後初となる不振での登録抹消へ
<広・神>2回を投げ終えベンチへ引き揚げる西勇(撮影・須田 麻祐子) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   阪神1ー9広島 ( 2023年7月4日    マツダ )】 大誤算だった。「2点でな。抑えといたらええのに」。試合後の阪神・岡田監督の言葉がすべてを物語っていた。自身3連勝で敵地に乗り込んだ西勇は、3回6失点で早々とマウンドを去った。
 「それ(初回)がすべてです。(チームの)力になれなかった。それがすべてです」

 敗戦後、チーム最年長は大敗の責任を一身に背負った。初回に先頭打者の菊池、野間に連打を献上。秋山の犠打で1死二、三塁とされ、西川に痛打を浴びた。1ストライクからの2球目。高めに浮いたチェンジアップをはじき返され、右前への2点打を許した。この先制打だけで止めていれば…。しかし失点は続いた。なおも2死一、二塁では、田中に高めに浮いたスライダーを右翼席へ運ばれた。3回にも先頭の西川に右前打を許し、続く松山には四球。無死一、二塁から坂倉に中前適時打を浴びた。

 試合前時点で今季は右打者に対する被打率・338の半面、対左は・216。この日、スタメンに投手を含む左打者を8人並べた広島打線相手にも、真っ向から立ち向かった。だが…終わってみれば7安打のうち6本を左に打たれた。初回から痛恨の5失点。1イニング5失点以上は5月3日の中日戦の2回に6失点して以来だが、初回に限ればプロ15年目で初の屈辱となった。

 「抹消するよ、そんなもん。投げさせられへん」。試合後の指揮官は断を下した。5日には6月15日以来、今季2度目の出場選手登録を抹消され、今後は2軍で再調整となる。右腕の不振による抹消は、阪神加入後初。6連戦初戦を託されながらも炎上。近本を欠いた猛虎にとって序盤の大量失点は、あまりにも大きすぎた。(山本 浩之)

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