ALSと闘うMLB公式サイトのサラ・ラングスさんがスピーチ「ベースボールが止まることは決してない」

2023年07月05日 17:35

野球

 故ルー・ゲーリッグ氏の歴史的な引退スピーチから84年目となった4日(日本時間5日)、そのゲーリックと同じ筋萎縮性側索硬化症(ALS)を抱える7人の女性たちがヤンキースタジアムに招かれた。
 そのうちの1人は大リーグ公式サイトの記者兼プロデューサーのサラ・ラングスさん(30)。昨年10月、自身もALSであることを公表したラングスさんは、記者会見場でヤンキースのアーロン・ブーン監督、右腕コールの隣に座り、チーム全員のサインが入ったTシャツを渡された。

 そこでラングスさんは「ALSの患者はゲーリッグのような人たちだけではなく、同じ病気を抱える若い女性たちにもスポットライトを当ててもらうことが重要でした」とセレモニーに参加した理由を説明。さらに「ベースボールが止まることは決してない。だから私も止まりません」と力強く話した。その後、グランドではヤンキース―オリオールズ戦の前にラングスさんの父チャールズさんと母リースアンさんが始球式登場し、4万3876人の観衆から大きな拍手を浴びた。

 1925年から39年まで当時のリーグ記録となる2130試合連続出場を達成したゲーリッグ氏だったが、ALSを患って1939年に現役を引退。その年の7月4日は「ルー・ゲーリッグ感謝デー」と命名され、ゲーリッグは「私はこの世で最も幸せな男です」とスピーチを行った。

 それから84周年のこの日、球場に招かれたラングスさんもこのスポーツへの底知れぬ愛情と貴重なスタッツを見つけてツイートすることで知られ、「Baseball is the best!」のキャッチフレーズとともにベースボールファンから親しまれてきた。(ニューヨーク・杉浦大介通信員)

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