首位に2・5差!広島・西川が7号含む自己最多5打点 理想は吉田正尚、近藤健介、秋山翔吾の“合わせ技”

2023年07月05日 05:00

野球

首位に2・5差!広島・西川が7号含む自己最多5打点 理想は吉田正尚、近藤健介、秋山翔吾の“合わせ技”
<広・神> 7回1死一、二塁、3ランを放ちナインとハイタッチをかわす西川(撮影・大森 寛明) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   広島9ー1阪神 ( 2023年7月4日    マツダ )】 広島の4番・西川龍馬外野手(28)が4日の阪神戦で自己最多の5打点を挙げ、チームの連敗ストップに貢献した。初回に2点先制打を右前へ運ぶと、7回にはバックスクリーンへダメ押しの7号3ランだ。床田寛樹投手(28)が7回を7安打1失点の好投で7勝目。同学年コンビの活躍で試合は9―1で大勝し、首位の虎とは2・5ゲーム差に迫った。
 ミート力にパワー、そして出塁。首位・阪神との大事なカード初戦で、4番・西川がバットマンとしての理想型を体現してみせた。今季4度目の3安打猛打賞に勝利を引き寄せる自己最多の5打点。床田と並んだお立ち台で笑顔がはじけた。

 「(3ランは)自分でもビックリするぐらい飛んだ。最近は得点圏が多く、僕が打っていたら勝っていた試合もあった。1打席目に出て楽になった」

 初回1死二、三塁で西勇の外角チェンジアップをはじき返し、前進守備の一、二塁間を破る2点右前先制打。3回先頭でも右前打を放つと、5点優勢の7回1死一、二塁では3番手・加治屋の甘いカットボールをバックスクリーンへ運んだ。5月24日の中日戦以来、実に32試合ぶりの一発となる7号3ランだ。

 3本を積み重ねて今季の安打数を92とし、リーグトップを独走する強打者には、打撃のお手本が3人いる。敦賀気比高の1年先輩に当たるレッドソックスの吉田正尚、新春に自主トレを共にするソフトバンク・近藤健介、さらには広島で同僚となった秋山翔吾だ。

 「アキさんのミート力、近藤さんの出塁、正尚さんのパワー。それらをミックスした打撃が僕の理想型です」

 秋山は西武時代からタイミングの取り方などに着目、バットを寝かせて構えるフォームは「アキさんの影響」と打ち明ける。メジャーリーガーには(右足を)小さく上げてタイミングを取る方法を学ぶ一方、フライ率やゴロ率で彼我の数字を見比べ、一歩でも近づこうと思考を巡らせる。

 それら長所を凝縮した3安打。打点を36とし、秋山を抜いてチームトップに立った西川に、新井監督は「先制打といい、本塁打といい、勝負強い4番の打撃をしてくれている。本当に頼りになる」と最大級の賛辞を贈る。

 首位・阪神との3連戦の初戦を制し、ゲーム差は2・5。自慢のバットでチームの勝利に貢献した4番打者は力を込めて言う。

 「4番目ぐらい(の意識)で気楽にやっていますけどね。体は動くので頑張って切れを出して。初戦を取れたのはデカい。明日は大竹なので何とかね」

 コイのぼりの季節を過ぎて上昇気流を描く今季の広島。打の中心にはスランプを知らない頼もしい28歳がいる。(江尾 卓也)

おすすめテーマ

2023年07月05日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム