巨人・山崎伊 チーム12戦ぶりの先発勝利 けん制&フォーク魅せ自己最多タイ5勝

2023年07月05日 05:30

野球

巨人・山崎伊 チーム12戦ぶりの先発勝利 けん制&フォーク魅せ自己最多タイ5勝
<中・巨>試合終了で手を叩いて喜ぶ山崎伊(中央)(撮影・椎名 航) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   巨人5-1中日 ( 2023年7月4日    バンテリンD )】 巨人は4日の中日戦に、5―1で快勝した。山崎伊織投手(24)が7回4安打1失点と好投し、自己最多タイとなる今季5勝目。先発投手に白星がつくのは、6月14日の西武戦以来12試合ぶりとなった。今季、鬼門と化しつつあった敵地・バンテリンドームでの連敗を4でストップ。4位ながら首位・阪神とのゲーム差を4・5とした。
 2つの武器を駆使して、山崎伊が勝利を手繰り寄せた。2―1の7回1死一、三塁。打者・高橋周の場面で代走起用された俊足の一塁走者・高松に対し、カウント2―1から2球連続でけん制を投じた。
 「(けん制は)自信があるというか、得意な方。いつも同じけん制だと(相手に)癖も分かると思う」

 1球目と2球目で微妙にけん制のタイミングを変えると、高松を一塁でアウトとした。なおも続いた2死三塁。山崎伊はフルカウントから大城卓のサインに3度首を振ってまで、フォークを選んだ。

 「ツースリーから投げて三振が取れたのは自信にもなります。いい一球だった」

 最後は外角低めに沈む138キロで空振り三振。感情をむき出しにして拳を振りかざした。7回1失点で自己最多タイとなる今季5勝目。「去年と一緒の勝ち星に並べたというのは大きい」と満足そうにうなずいた。

 チームは6月14日の西武戦で戸郷が8勝目を挙げて以降、11試合連続で先発投手に勝ち星がついていなかった。自身も4勝目を挙げた6月1日のロッテ戦以降は、8回無失点の同8日オリックス戦など好投が報われず。前回の同25日広島戦は5回2/3を3失点で2敗目を喫していた。そんな中、通算102勝を誇る大竹巡回投手兼トレーニングコーチ補佐の「自分の仕事を全うすることが大事だよ」という言葉が胸に響いた。この日は先制点を与えないことと、点を取ってもらった次の回をしっかり抑えることに集中。33日ぶりの白星をつかみ取った。

 定評のある打撃では3回先頭で左前打。丸の10号2ランで先制のホームを踏んだ。右腕の投打にわたる活躍に、原監督も「非常に力投した。バッティングは今に始まったわけじゃない」と目尻を下げた。敵地バンテリンドームでの連敗を4で止め、首位・阪神とのゲーム差は4・5。若き右腕が成長した分、チームも浮上する。(花里 雄太)

 ▼巨人・大城卓(2―1の8回に右越えへダメ押しの11号3ラン)キャッチャーとしても本当に点が欲しかった。

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