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落合博満氏「これ以上減らないことが一番」社会人野球の現状を冷静に分析

2023年07月14日 17:10

野球

落合博満氏「これ以上減らないことが一番」社会人野球の現状を冷静に分析
落合博満氏 Photo By スポニチ
 現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏(69)が14日、自身のYouTube「落合博満のオレ流チャンネル」を更新。自身が東芝府中時代に3度出場した「都市対抗野球」(14日開幕)と社会人野球の現状について語った。
 チームの減少が続く社会人野球について尋ねられると、落合氏は「社会人野球は必要ですよ」ときっぱり言い切った。ただ現実も見据えて、「昔の社会人野球ってのは、会社の名前を売るためにっていうような位置づけで持っていた。でも不景気になって一番先に何を手放すかっていえばスポーツ関係、っていうようなことが多かったんでね。年間維持費なんてのは億っていう金がかかるから、会社が経営難で“野球なんかやってていいのか”っていうようなことも出てくるんだろうしね。それでだんだんチーム数が減っていってね」と語った。

 落合氏は続けて「昔は新日鉄大会とか電電大会とよく言われたもんだ。新日鉄って(全国に工場が)いっぱいあるでしょ。今みたいに工場が合併して、何カ所に絞り込んだっていうことじゃなくてね。電電もそうだけども6、7チーム出てくるところっていうのは結構あったから。新日鉄も一緒だった。でも、それがだんだん減ってきて」と厳しい環境に置かれていると分析した。

 社会人野球の再興策について聞かれると、「今の現状維持が精一杯じゃないですか。そうそう野球に(お金を)かけられる企業とかって、そうは出てこないんじゃないのかなとは思う。これ以上減らないことが一番じゃないのかな」と少し寂しげに語った。

 ▼補強選手 都市対抗に出場する各地区代表チームが、同地区の地方予選で敗退したチームから最大3名を選出し、チームの一員として大会に出場させることができる制度。

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