超進学校・灘 最後まで貫いた頭脳プレー 受験の戦いは絶対に勝つ

2023年07月14日 04:00

野球

超進学校・灘 最後まで貫いた頭脳プレー 受験の戦いは絶対に勝つ
<灘・川西北陵>10回、タイブレークで3点を許し、マウンドに集まる灘ナイン(撮影・井垣 忠夫) Photo By スポニチ
 【第105回全国高校野球選手権兵庫大会2回戦   灘3―6川西北陵 ( 2023年7月13日    三田城山 )】 全国屈指の進学校で知られる灘らしく、頭脳明晰(めいせき)な戦いを演じた。シード校として迎えた夏。結果的には延長10回タイブレークの末に敗れ、10年以来13年ぶりの3回戦進出はならなかったが、最後まで自分たちの野球を貫いた。
 相手チームの初戦の映像を見て投手陣を徹底的に分析。変化球の割合が多いと見て、この日は足を使った攻撃を積極的にいった。盗塁を4度企図して3度成功し、6回にはそれを得点につなげた。堀坂俊輔主将(3年)は「攻撃面に関しては良かったと思う。敗因を挙げるとしたら序盤の守備」と振り返った。

 今春の東大合格者数は全国3位の86人。言わずと知れた超進学校で勉強時間を確保しつつ野球に割く時間も捻出し、汗を流してきた。学生スポーツを通じて体のメンテナンスの重要性に気付かされたという堀坂主将は医師を志し、京大医学部を目指す。「(3年間は)あっという間だった。切り替えると思うけど悔しさはある」。野球で味わった悔しさを胸に、受験勉強へ――。次の戦いは、絶対に勝ち切ってみせる。(山手 あかり)

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