阪神・小野寺 “倉敷の悲劇”を力に変えた猛打賞 3番起用に応え「負けていられない気持ちあった」

2023年07月14日 05:15

野球

阪神・小野寺 “倉敷の悲劇”を力に変えた猛打賞 3番起用に応え「負けていられない気持ちあった」
<神・D>8回、小野寺は右前打を放つ。投手伊勢(撮影・北條 貴史) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   阪神0―4DeNA ( 2023年7月13日    甲子園 )】 出番に飢えた若虎が躍動した。「3番・中堅」でスタメン出場した阪神・小野寺が、キャリア2度目の猛打賞をマーク。巡ってきたチャンスで存在感を示した。
 「チャンスをもらったことを意気に感じて食らいついていくことができた」

 先頭で迎えた4回に石田のカットボールを捉えて今季初長打となる左翼への二塁打。さらに6回は投手への内野安打、8回も右前に運んで21年10月10日ヤクルト戦以来の1試合3安打を放った。3本の安打はすべて先頭打者で記録しチャンスメーク。得点には結びつかなかったものの、持てる力は出し切った。

 「2日間ベンチを外れて、テレビで応援することしかできなかったので…」

 直近2試合連続でベンチメンバーから外れた。11日のDeNA戦は前日に倉敷入りしながら、試合当日は練習を終えると1人で新幹線に乗って帰阪。「家に帰ったら、まだ試合は1回でした…」と苦笑いを浮かべながらも、悔しさをぶつける場を今かと待っていた。

 1軍では今季初めて就いた中堅守備も無難にこなし「大学、ファームでもやっていたので、守備は不安に思うことなく入れた」とうなずいた。「負けていられない気持ちはあった」。近本不在を好機に変えた島田、森下へのライバル意識も力に変えて快音を奏でた。

 「3本出たのは良かったですけど、(チームは)4連勝、5連勝目指してやってきたので悔しい部分はある」。自力でつかみとった次なるアピールの場で今度こそ勝利に貢献してヒーローになる。(遠藤 礼)

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