西武・平良 由伸より朗希より凄いQS率92・3%!7回2失点で6勝目「仕事はしっかりできている」

2023年07月14日 05:20

野球

西武・平良 由伸より朗希より凄いQS率92・3%!7回2失点で6勝目「仕事はしっかりできている」
<ソ・西>ファンにあいさつする平良(撮影・中村 達也) Photo By スポニチ
 【パ・リーグ   西武4-2ソフトバンク ( 2023年7月13日    ペイペイD )】 西武・平良海馬投手(23)が13日、ソフトバンク打線を7回4安打2失点に封じ、6勝目を挙げて今季2度目の同一カード3連勝に導いた。前半戦自身最終登板で、ここまで13先発で12度目のクオリティースタート(QS、6回以上投げて自責点3以下)を達成。驚異のQS率92・3%は両リーグトップで、先発転向1年目から盤石の安定感を示している。
 投球計測器ラプソードによるデータを頭に入れ、配球を自ら組み立てる平良は異例の選択をした。5回2死一、二塁。3番近藤に2ボールとなったところでタイムを要求。豊田投手コーチと会話を交わすと、ベンチは申告敬遠を指示した。

 「選球眼のいい近藤選手を打ち取れる気がしなかった。悔いはない」。2死満塁として柳田との勝負を選び、結果的に中前に2点適時打を浴びたが、意思は曲げない。思い切った決断は日々のデータ収集と、相手打者の特徴をイメージして投げてきた証拠。今季ワーストタイ4四球も粘り強く、7回までその2失点だけで投げ切り、またQSを達成した。

 「規定投球回も乗っているし、失点も少ない。仕事はしっかりできていると思います」

 チームトップの6勝目を手にして前半戦を終えた。13先発でQSを逃したのは、5月18日の日本ハム戦だけ。球数がかさみ5回103球、2失点でマウンドを降りたが、全登板が自責点2以下。再び規定投球回に達し、QS率は92・3%で、リーグ2位のオリックス・山本の91・7%や、セ・リーグトップの広島・床田の84・6%らを抑え、両リーグトップに立った。

 中継ぎの経験が体力面をカバーしている。平良のブルペンはとにかく球数が少ない。登板前日と当日の試合前は10球程度で「球数は少ない方がいいし、後半のスタミナにも生きてくることは強み」。イニング間のキャッチボールも行わないことが多い。この日は2アウト時点から始める場面もあり「球速が出てなかったので多めに強めに投げた」。自らの状態を見極め、ギアの上げ下げにつなげる。

 昨年は61試合に救援登板し34ホールド、防御率1・56。最優秀中継ぎ投手に輝きながら、志願して先発転向した。結果で示し続ける右腕は「早い回で降りることもなかった。それが本当に良かった」。転向1年目から、誰よりも安定した先発投手として、どっしりとマウンドに立ち続けている。(福井 亮太)

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