×

夏3連覇へ明豊・義経が躍動コールド発進 2番捕手その名の通り“豪”快2安打2打点

2023年07月14日 04:00

野球

夏3連覇へ明豊・義経が躍動コールド発進 2番捕手その名の通り“豪”快2安打2打点
<明豊・大分豊府>攻守でチームを引っ張った義経(右) Photo By スポニチ
 【第105回全国高校野球選手権大分大会2回戦   明豊12―2大分豊府 ( 2023年7月13日    別大興産 )】 大分大会は2回戦の3試合が行われた。県勢初の夏3連覇を目指す明豊は、大分豊府に12―2の5回コールドで大勝スタートを切った。2番の義経豪捕手(3年)が2回に右翼への2点適時二塁打を放つなど、2安打2打点と躍動した。
 名は体を表す。明豊の2番・義経の豪快なスイングが飛び出したのは2回だ。1点を先制し2死一、二塁の好機に一塁線を鋭く破る2点二塁打。送球間に三塁へ進塁するなどスキがなかった。2安打2打点の活躍。捕手としても巧みなリードでコールド勝ちに貢献し「初戦の戦い方としては最高のゲームができた」と胸を張った。

 新チームは今春の県大会の準決勝で大分舞鶴に、5月の県選手権準決勝では大分商に敗れるなどここまで無冠だ。義経自身も春季大会後に左肩の脱臼で約2カ月間、戦線を離脱した。バットを振ることがあまりできなかったことから、下半身のトレーニングに力を入れた。体幹が安定したことで「飛距離、打球の強さが変わってきた」と、手応えを体現した。

 外からチームを見る時間も貴重なものとなった。タレント集団だが、守備において声を出す選手が少ないことに気付き、チームメートに声をかけた。「そういう選手を一人でも増やせば勝てる確率は上がる」と義経。チームのムードはぐっと高まった。

 県勢初の夏3連覇がかかる。チームとしてはチャンスでの1本が課題だったが、5回は相手の失策で先頭が出塁、盗塁で足を絡ませると3番・柴田廉之助(3年)が中犠飛。無安打で1点を取るなど、目指す形が初戦から出た。川崎絢平監督は「形としてよかったと思います」と評価した。

 大分舞鶴や大分商などライバル撃破は容易ではない。「プレッシャーはあまり感じていない。1点差でも勝てたら、次の試合ができる。そういう考えでやっていきたい」。“天下統一”を目指す明豊には攻守で頼もしい扇の要がいる。(杉浦 友樹)

おすすめテーマ

2023年07月14日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム