中日・宇佐見　「新婚1号」もボールを贈るのは…愛妻・高城れにじゃなかった

2023年07月14日 06:00

野球

中日・宇佐見　「新婚1号」もボールを贈るのは…愛妻・高城れにじゃなかった — ＜ヤ・中＞6回、1号ソロを放った宇佐見は小笠原（左）らナインに迎えられる（撮影・島崎忠彦） Photo By スポニチ

【セ・リーグ中日4―２ヤクルト（ 2023年7月13日神宮）】打った瞬間、中日・宇佐見は確信していた。2―2で迎えた6回2死無走者だった。2ボールからの3球目、小沢の真ん中低めのフォークを強振。悠々と一塁へ駆け出した。打球が右翼席へ飛び込むのを見届けて、笑みをこぼした。日本ハムからトレード移籍後初となる決勝1号ソロだ。

　「バッティングカウントだったので、思い切り振った結果が、良かったと思います。素直にうれしかった。使ってもらっているので、結果を残さないといけない。それが、なお勝ちにつながればいいと思っているので」

　右手骨折で長期離脱した木下の代役候補として6月末に加入。得点力不足にあえぐチームを活性化させる「強打の捕手」は、7日の広島戦から6試合連続スタメンマスクをかぶるなど15試合で打率・441。持ち味の打棒を発揮する新戦力について、立浪監督も、「ボールの見送り方がいいですよね。凄く期待を感じます。初球から変化球も振っていけるのは強みだと思います」と高く評価した。

　愛妻も歓喜に沸いたはずだ。日本ハムに在籍していた昨年11月に人気アイドルグループ「ももいろクローバーZ」の高城れにとの結婚を発表。ももクロのファン（モノノフ）で学生時代から「れに推し」の阪神・佐藤輝も祝福するなど野球ファンだけでなく、全国に衝撃を与えた。新天地で放った「新婚1号」は、チームを勝利に導く千金弾となった。

　宇佐見は「ボールは実家に。お母さんに贈ります」と照れ笑いを浮かべた。立浪竜にとっても、この新郎は頼りになる。（湯澤　涼）