ソフトB・柳田怒った吠えた2点打 近藤申告敬遠に燃えた 6連敗も15日からのオリ戦で反攻誓う

2023年07月14日 06:03

野球

ソフトB・柳田怒った吠えた2点打 近藤申告敬遠に燃えた 6連敗も15日からのオリ戦で反攻誓う
<ソ・西>5回、2点適時打を放ち吠える柳田(撮影・岡田 丈靖) Photo By スポニチ
 【パ・リーグ   ソフトバンク2―4西武 ( 2023年7月13日    ペイペイD )】 怒りの2点打だ。ソフトバンクは13日の西武戦で、0―0の5回2死一、二塁から3番・近藤が申告敬遠で満塁となると、4番・柳田悠岐外野手(34)が、中前への先制2点適時打を放ち、連敗中のチームへ気迫を見せた。試合は先発の大関が6回1失点と粘投を見せるも、中継ぎ陣が勝ち越しを許し、藤本体制ワーストとなる6連敗。15日から2・5ゲーム差で追う首位・オリックス3連戦で反転攻勢に出る。
 主将は背中で示し、結果で魅せた。悔しさ、もどかしさを歓喜のガッツポーズとともに発散させた。久々の勝利への欲を気迫を前面に出して求め続けた。

 「たまたま打てて、いいところに行っただけですよ。大関が頑張っていたので先制できて良かった」

 0―0の5回2死一、二塁。3番近藤の打席の横で素振りを続けていると相手ベンチが動くのが分かった。カウント2ボールから申告敬遠を選択。同満塁で4番柳田。「確率的に僕との勝負だなと。(感情の)スイッチ?どこでも、入っていますので」。何食わぬ顔で打席へ向かったが、すぐに事を起こした。平良の初球カットボールを強振。打球は中前に転がり2者が生還。してやったりの笑顔を見せつつ、叫びながら二塁へ。タッチアウトとなったが仲間に向かって3度、両腕を天に突き上げ続けた。

 ナインを鼓舞したが、先発・大関降板後の中継ぎ陣が踏ん張れずに逆転負け。昨季からの藤本体制でワースト更新の6連敗となった。ただ、指揮官は愛弟子の気迫を称えた。「まあ、ああいう(一打)のがもうちょっと出てきてくれたらうれしいですよね」。柳田がバットで示した気概、姿勢。今度は2―3の8回。四球で出塁した近藤に代わり、代走で投入された周東が自慢の足で示した。

 同無死一塁、柳田の打席で先制打の主将同様にすぐさま動いた。見逃した初球ボール球にスタート。リーグ首位を快走する19個目の二盗成功。なお1死二、三塁の三走では同点の得点を狙い、デスパイネの遊ゴロに果敢にスタートを切るも本塁憤死。鬼足を生かせなかった。「あれ(でセーフ)は無理でした。また勝つために頑張ります」と切り替えた。

 本拠地に戻っても連敗は止まらず、今季西武戦も6勝7敗と負け越しとなった。指揮官は「うーん、流れが悪いねー。連敗中だからそう見えるかも分からないが“俺が、俺が”というくらい、一人一人が強い気持ちでやっていかんと。このままズルズル行く」。首をかしげた。

 15日からのオリックス3連戦を前に2・5差をつけられた。「何とか勝てるように頑張ります」と柳田。次こそ、勝ちを決める。そんな短い言葉だった。(井上 満夫)

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