大阪桐蔭・西谷監督「まだまだ。いい反省をしたい」コールド発進でも気を引き締め

2023年07月20日 04:00

野球

大阪桐蔭・西谷監督「まだまだ。いい反省をしたい」コールド発進でも気を引き締め
<大阪桐蔭・早稲田摂陵>6回、大阪桐蔭・小川はスクイズを決める(撮影・井垣 忠夫) Photo By スポニチ
 【第105回全国高校野球選手権大阪大会2回戦   大阪桐蔭8―1早稲田摂陵 ( 2023年7月19日    万博 )】 第105回全国高校野球選手権(8月6日開幕、甲子園)の出場校を決める地方大会が19日に各地で開催された。大阪大会では大阪桐蔭が今夏初戦を迎え、早稲田摂陵に8―1と8回コールド勝ちを決めた。全国各地で強豪校が敗れる波乱が続く中、今秋ドラフト1位候補のエース左腕・前田悠伍(3年)を温存して3回戦に進んだ。
 大阪桐蔭でも夏初戦は難しい。西谷浩一監督は「まだまだと言えば、まだまだ。勝って次に進めるので、いい反省をしたい」と気を引き締めた。7回まで適時打がなく、試合内容は辛勝だった。それでも終わってみれば8回コールド。絶対王者たるゆえんも示した。

 智弁和歌山の初戦敗退など各地で波乱が続く。大阪桐蔭が番狂わせの隙を与えなかったのは、試合巧者の戦い方に詰まっていた。2回無死満塁で併殺打の間に先制し、1―0の4回1死二、三塁では小川大地(3年)が二塁へゴロを転がして追加点。2―0の6回にはスクイズ、7回は犠飛で加点した。5―1の8回に一挙4安打3得点を挙げて仕留めた。

 試合中盤までの接戦にも慌てず、エース左腕・前田悠伍(3年)の温存にも成功した。前田は大会前に西谷監督から伝えられた。「全試合投げるつもりで準備してくれ」。この日は2―0の6回に投球練習に向かった。今大会は初戦の2回戦から決勝までの7試合を12日間で消化する過密日程。今後の連投へ「全試合投げるつもりでいます」と決意した。

 試合前日、主将でもある前田は「笑って終われる大会にしよう」と選手に語りかけた。大阪大会史上最長に並ぶ夏3連覇へ、我慢を強いられた戦いも糧にする。(河合 洋介)

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