【球宴】ソフトB・柳田「勝ちゲームを見せられてよかった」チーム9連敗の憂さ晴らしMVP弾

2023年07月20日 06:05

野球

【球宴】ソフトB・柳田「勝ちゲームを見せられてよかった」チーム9連敗の憂さ晴らしMVP弾
<全セ・全パ>3回、柳田はソロ本塁打を放つ (撮影・須田 麻祐子) Photo By スポニチ
 【マイナビオールスターゲーム2023第1戦   全パ8―1全セ ( 2023年7月19日    バンテリンD )】 「マイナビオールスターゲーム2023」の第1戦が19日、バンテリンドームで開催され、ソフトバンクの柳田悠岐外野手(34)が、3回にソロ本塁打を放つなど2安打2打点の活躍で、決勝弾を放った昨年の第2戦に続く2試合連続MVPを獲得した。近藤健介外野手(29)も5回までに3安打を記録し敢闘賞を獲得。投げては和田毅投手(42)が、4回に4番手で登板し、1イニングを完璧に抑えるなど、ソフトバンク勢が輝きを放った。
 高く高く舞い上がる。そして右翼席中段へ突き刺さる130メートル弾。この打球を待っていた。4点リードの3回1死、全パの4番を任された柳田が、小笠原の144キロ直球を捉え、昨年第2戦に続く2戦連発。同じく2試合連続MVPに輝いた。2試合連続は98、99年の松井秀喜以来24年ぶり2度目の快挙だ。

 「とてもいいスイングができました。奇跡です。完璧。最高の思い出になりました」

 1点を先制した初回無死一、二塁でも「みんなが打っていたので、続かないといけないと思って集中してバッティングしました」と村上のツーシームを中前適時打した。球宴は15試合で40打数12安打3本塁打6打点、打率・300。2安打2打点でMVPで賞金300万円、さらにマイナビドリーム賞で100万円をゲットした。

 普段とは少し、違う球宴だったのかもしれない。「チームが9連敗中なので、久々に勝ちたい」。お祭りムードには変わりないが、前半戦は球団27年ぶりの9連敗で終えた。自身は連敗中は1本塁打。悔しさや、もどかしさから解放されたお立ち台で「久々の勝ちなのでうれしいです。(ファンにも)勝ちゲームを見せられてよかった」と言うとスタンドも大きく沸いた。連敗中は8試合連続2得点以下と球団80年ぶりの屈辱を味わったが、この夜は柳田、近藤、栗原のソフトバンク勢3人で6安打3打点。少しだけ気が晴れた。

 ベンチでも笑顔が戻っていた。「ペルドモ選手が思ったよりかわいい。若いヤングフェースでした」とロッテの救援右腕に興味津々かと思えば、7回の万波の一発には「凄い打球を間近で見て、テンション上がりました」と“祭り”を楽しむ余裕も生まれてきた。

 20日の第2戦は故郷・広島に凱旋する。「多分、暑い一日になるとおもうので、しっかり水分補給して無事、終えれるように頑張ります。明日はお好み焼き食います」。柳田のつくった“流れ”は後半戦へとつながりそうだ。

 <2戦連続MVPは巨人・松井以来>○…柳田(ソ)が14年第2戦、昨年第2戦に次ぎ3度目のMVP。球宴で2戦連続MVPは98年第2戦と99年第1戦の松井秀喜(巨)以来24年ぶりだ。また、球宴でゲームMVPを3度は、清原和博(西、巨)の7度に次ぎ、山内一弘(毎日)、張本勲(日)、王貞治(巨)、土井正博(近鉄、太平洋)、長池徳二(阪急)、江夏豊(神、広)、福本豊(阪急)、掛布雅之(神)、松井秀喜(巨)に並ぶ2位タイ。チームでは南海時代の野村克也ら5人の2度を抜く最多受賞になった。

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