【球宴独占手記】第2戦先発の広島・九里「感謝の気持ちを込めて」 第1戦ではバウアーから貴重な話も

2023年07月20日 06:03

野球

【球宴独占手記】第2戦先発の広島・九里「感謝の気持ちを込めて」 第1戦ではバウアーから貴重な話も
<全セ・全パ>チームメートを出迎える九里(中央)(撮影・尾崎 有希) Photo By スポニチ
 【マイナビオールスターゲーム2023第1戦   全セ1―8全パ ( 2023年7月19日    バンテリンD )】 広島・九里亜蓮投手(31)が、20日の球宴第2戦(マツダ)で全セの先発としてマウンドに上がる。10年目にして悲願の初選出。本拠地開催となる初の夢舞台を前に、本紙に独占手記を寄稿した。前半戦の活躍の要因や、球宴に向けた心境を明かした。
 プロ1年目から、いつかは球宴に絶対出場したいと思っていました。ようやく10年目にして夢がかないました。今はただ本当にうれしい気持ちでいっぱいです。くしくも第2戦は広島で開催。本拠地のマツダスタジアムが舞台となることで、今まで携わってくれた方々に向けても、感謝の気持ちを込めて投げたいと思います。

 過去の球宴で印象に残っているのは06年のカブレラ対藤川(球児)さんの対決です。オール直球勝負。本当に凄かったです。ただ、僕はいつも通りに投げて、楽しく投げている姿をファンの方々に見せられたらなと思います。また、オリックスの杉本とは大学時代から何度も対戦しているので、球宴でも対戦して、いい勝負がしたいです。

 19日の第1戦では、たくさんの選手と話ができました。特にDeNAのバウアー選手とはいろんな話をしました。自分が投げるときのイメージを伝えたうえで、バウアー投手はどういうイメージで投げているかを聞きました。すると、投球フォームの話になり、下半身の使い方の部分で「自分でイメージを持ってやれば大丈夫」と言っていただき、「投球の時に、左足を強く踏み込むイメージを持つのも一つの方法」とアドバイスももらいました。貴重な話を聞けたので、今後は聞いたことをやってみて、どうなるかも試してみたいと思います。

 常に野球がうまくなりたいという気持ちが強くあるからこそ、練習からいろんなことを考えるようにしています。昨オフには米国のトレーニング施設「ドライブライン・ベースボール」を訪れましたが、日本と米国の考え方の違いにも驚かされました。米国の考えも取り入れることで、今年は結果にもつながっていると思います。例えば、配球面でも、このシチュエーションで直球を投げたら打たれるのか、抑えられるのかと考えることがあっても、米国では、この場面は直球よりもスライダーを投げた方がいいと別の選択をすることもありました。そうした考えは今までなかったので、配球の考え方も変わりました。

 技術面では体の使い方を見直してやっています。春季キャンプから下半身の使い方や投球時の左手の使い方を試行錯誤してきましたが、徐々にイメージがついてきているところです。今は右半身に着目して、捻転差や腕の振りなどを考えながら取り組んでいます。

 前半戦で6勝を挙げられましたが、僕の中では納得して投げられた試合はあまりありません。後半戦を含め、1年間を通して、ローテーションを守ることが、最低限の仕事だと思っています。この先もチームが勝てる投球を考えてやっていきます。(広島東洋カープ投手)

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