ソフトB・藤本監督 いざ後半戦「攻めて、攻めて、攻めダルマで行きましょう」 9連敗脱出へ打線にカツ

2023年07月22日 06:00

野球

ソフトB・藤本監督 いざ後半戦「攻めて、攻めて、攻めダルマで行きましょう」 9連敗脱出へ打線にカツ
練習前にルーキーの生海(右)とグータッチする藤本監督(撮影・久冨木 修) Photo By スポニチ
 プロ野球は22日にセ、パ両リーグともに後半戦がスタートする。パ・リーグ3位のソフトバンクは2位のロッテと対戦。チームは球団27年ぶりの9連敗中で、藤本博史監督(59)は原点に戻って、泥くさく1点を奪いにいく構えを示した。また、低調な打線には守りに入らないよう求め、“攻めダルマ”に化すと宣言。攻撃的な姿勢で反転攻勢に出る。
 チームは後半戦の開幕に備え、ZOZOマリンスタジアムに隣接する室内練習場で調整を行った。球場で行うはずだったが、高校野球の千葉県大会が長引いて使えずに予定が変更に。高校球児が甲子園を目指して全力で戦うすぐ近くで、藤本監督は「攻めて、攻めて、攻めダルマで行きましょう」と連敗ストップへ語気を強めた。

 「攻めダルマ」とは甲子園で春2度、夏1度優勝した徳島・池田高の故・蔦文也元監督のニックネーム。「やまびこ打線」と呼ばれた圧倒的な打力で一時代を築いたが、指揮官が願うのは打席での攻撃的な姿勢だ。9連敗中の総得点は15。1試合平均1・67点と打線が湿っている。「負けてる時は守りに入ってしまう」と連敗中の攻撃を振り返り、高校野球の名将を引き合いに思い切りのいい打撃を求めた。

 さらに打席での粘り強さも望んだ。手本として挙げたのは前日20日のオールスター第2戦でのオリックス・若月の打撃だ。2回1死一、三塁で中犠飛を放って全パ・リーグに先制点をもたらし、4回1死一、三塁では三ゴロの間に追加点をもぎ取った。指揮官はチームの最近の打撃を「ちょっと淡泊なところがあるからね」と振り返り、「昨日の若月みたいなバッティング。1点が欲しいところでフルスイングではなく当てる。あういうのが泥くさい1点。うちのチームにはもっともっと必要」と参考にすべきだと話した。

 その球宴では第1戦で柳田がMVPを獲得し、近藤、栗原、中村晃も活躍した。指揮官は「オールスターでみんな活躍したんでいい形で入れる」と反転攻勢への手応えを得た様子だった。また、起爆剤としてドラフト3位ルーキーの生海を1軍に初招集。「最初からどんどん振っていく勇気があるし、飛ばす力もある」と期待を寄せた。

 藤本監督は「残り61試合しかない。61試合もあるというわけじゃない」と話し、連敗ストップからの反撃へ選手に奮起を求めた。(森 寛一)

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