広島・新井 耐えて勝つ! 龍馬が帰ってくるまで「今まで通りチーム全員で」勝負どころは8月中旬以降

2023年07月22日 06:00

野球

広島・新井 耐えて勝つ! 龍馬が帰ってくるまで「今まで通りチーム全員で」勝負どころは8月中旬以降
練習するナインを見つめる新井監督(右から2人目)(撮影・奥 調) Photo By スポニチ
 広島・新井貴浩監督(46)が後半戦の開始を翌日に控えた21日、「一丸となって耐えて勝つ」と決意を新たにした。西川龍馬外野手(28)を欠きながら前半戦を5連勝で締め、首位・阪神とは1ゲーム差のリーグ2位。22日の中日戦(マツダ)から暑さをも味方に屋外球場での17試合を乗り切り、勝負どころと位置づける8月中旬以降の戦いに注力する。
 開幕4連敗の悪夢は全て消去され、期待感に満ちたシーズン後半戦がスタートする。6月5日の時点で最大9あった首位・阪神とのゲーム差は、わずかに1。新井監督は勝負どころの戦いに向け、強い決意を言葉にした。

 「勝負事なので勝ち負けがある。数字も日々変動していくけど、勝っても負けても一喜一憂せず、次の日にまた“新しい1日を頑張るんだ”という気持ちで戦いたい。今まで通りチーム全員で」

 発展途上のチームを率いる就任1年目。16~18年のリーグ3連覇から過渡期を迎え、開幕前の下馬評はおしなべて低かった。そんな中でも「私たちのチームは戦いながら強くなる」と呪文のように唱え続けた指揮官。言葉の持つ力は大きい。

 「開幕時と比べてチーム内の競争は激しくなっている。ケガ人が出ても“今度は自分にチャンスが来る”と個々が思い、準備ができている。全員で戦っている感は凄くある」

 4番を担う西川が右脇腹肉離れを発症し、出場選手登録を抹消されたのは12日。それでも以降は粘り強い試合運びで白星を重ね、連勝を5に伸ばして前半戦を締めた。ダメージをダメージと感じさせない選手の集中力。指導の産物でもある。

 「勝負どころは8月中旬かな。もちろん、明日から引き締めて戦うけど、頑張ってもらうところを考えたら中旬ぐらいかな…と」

 22日の中日戦から8月10日のヤクルト戦までは全て屋外が舞台。「うちは暑さに強いからアドバンテージよ。一番暑いと言われるマツダスタジアムを本拠地にしているわけだから」。新井監督は、暑さをも味方に勝負どころまでの17試合を乗り切る構えだ。

 「一丸となって耐えて勝つ。そういう気持ちでやっていきたい。私もチームの成長は楽しみだし、まだまだできると思っている」

 西川は8月初旬にも復帰する見込み。「耐えて勝つ」は、勝負どころまでの4番を欠く期間に向けて発せられた言葉だ。いや、振り返れば前半戦に当てはまり、5年ぶりの歓喜の過程にある胸突き八丁にも相通ずる。23年盛夏。新生・新井カープの戦いはもっと熱を帯びる。(江尾 卓也)

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