メッツが方向転換、24年は優勝を目指さず過渡的なシーズンに オフの大谷争奪戦にも不参加か

2023年08月02日 07:51

野球

メッツが方向転換、24年は優勝を目指さず過渡的なシーズンに オフの大谷争奪戦にも不参加か
レンジャーズにトレードされたシャーザー(AP) Photo By AP
 メッツからレンジャーズにトレードされたマックス・シャーザー投手がスポーツ専門サイト「ジ・アスレチック」に対し、ノートレード条項を破棄した経緯について詳しく説明している。ケン・ローゼンタール記者が1日(日本時間2日)に報じた。
 シャーザーは7月28日のナショナルズ戦の登板のあと、メッツの地元記者たちに、ビリー・エプラーGMとチームの方向性について話し合う機会を持ちたいと明かしていた。

 その理由は複数の他球団の選手から連絡があり「うちのチームはトレードのオファーをしているけど、ノートレード条項を破棄する考えはあるのか?」と尋ねられていたからだ。「ビリーに(今季は諦め)、24年に向けてチームを作り直すのか?」と聞くと、GMの返事は「いやそうではない。今我々が思い描いているのは25年-26年だ。25年は一番早いケースで、むしろ26年に勝っために動く」という返事だったという。

 重ねてシャーザーが「ということは、このオフはFA選手を獲得しないし、24年にワールドシリーズを狙うチームは作らないということなのか?」と聞くと、エプラーGMは「FAで上のレベルの選手を獲得に動いたりはしない。24年に向けてのFA契約は小さなものだけ。24年は過渡的なシーズンになる」と答えている。

 ゆえにメッツは23年のオフだけでなく、24年のオフにFAの資格を得る選手もトレードしていく方向。結果ジャスティン・バーランダーのアストロズへのトレードも決まり、ピート・アロンソ一塁手、ホセ・キンタナ、ブルックス・レイリー両投手もトレードされることになる。

 シャーザーはエプラーGMに、コーエン・オーナーとも直接話したいとリクエストしたが、コーエン・オーナーの説明も全く同じだった。シャーザーは「彼らが24年に優勝を狙うなら、メッツを出たいとは思わなかった。家も買ったしニューヨークが気に入っていた。3年契約だし、来年優勝を目指そうと。しかしそうではなかった。25年のチームを良くするために、今いる選手をトレードしてプロスペクトを集めていく。コーエンオーナーは「デッドラインで売り手に回るなんて全く考えていなかった。しかし計算すればそうなる。メッツは組織として再編成の必要があるとわかった」と私に説明した。

 それに対し私は「わかった。私はあなたが間違っていると指摘するためにここにいるのではない。新しいビジョンはわかった、トレードを受け入れると伝えたんだ」。翌日トレードが決まっている。メッツはコーエン・オーナーの桁外れの資金力で、このオフにFAの資格を得る大谷翔平争奪戦で、有利な立場にいると言われてきた。だがメッツは方向転換し、24年は過渡的なシーズンになるのだという。

 果たして大谷がそんなチームを選ぶのか?そもそもメッツは大谷FA争奪戦に不参加になるのかもしれない。

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