広島・栗林 “7回の悪夢”まさか…3適時打浴びて逆転許す「坂倉にもチームにも凄い申し訳ない」

2023年08月02日 05:03

野球

広島・栗林 “7回の悪夢”まさか…3適時打浴びて逆転許す「坂倉にもチームにも凄い申し訳ない」
<広・D>7回2死一、二塁、宮崎に勝ち越しの適時打を打たれた栗林 (撮影・奥 調) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   広島3-5DeNA ( 2023年8月1日    マツダ )】 広島は1日、DeNAに3―5で敗れた。1点優勢の7回1死二塁から登板した栗林良吏投手(27)がDeNA打線につかまり、3本の適時打を浴びて逆転を許した。自身16試合ぶりの複数失点。“7回の悪夢”でチームは1分けを挟んで3連敗を喫し、DeNA戦の連勝は6でストップ。阪神が中日に勝ったため、首位とのゲーム差は2に広がった。
 裏の攻撃に備え、赤いスカイジェットバルーンを手にしたコイ党から大きなため息が漏れた。7回の守りで悪夢が待っていた。

 2―1で迎えたこの回、1死二塁で先発の九里から2番手・栗林にスイッチした。しかし、代打・楠本に中前適時打を浴び、同点とされると、2死後の一、二塁からは3番・宮崎に勝ち越しの右前適時打を許す。続く牧にも左前適時打を打たれ、逆転された。

 「狙った所に狙った球が投げられなかった。実力不足もある。低めで空振りを取りたいところでストライクゾーンにいっている。そういうところが結局、複数失点につながっている。本当に同じことを繰り返しているので、坂倉にもチームにも凄い申し訳ない」

 7敗目(2勝)を喫した栗林は悔しさをにじませ、唇をかんだ。複数失点は6月15日の楽天戦以来、自身16試合ぶり。6月中旬に左足を高く上げる投球フォームに変更してからは150キロを超える力強い直球が戻り、復調気配を見せていたが、この夜はDeNAの強力打線につかまった。

 7回1死二塁で、相手ベンチは左打者の楠本を代打に起用。新井監督も迷わず継投の決断を下していた。「得点圏に(走者が)いったら、栗林に代えようと思っていた」。左対左のセオリーから、19ホールドの左腕ターリーの起用も選択肢としては考えられるが、指揮官は栗林を送り出した。結果的に裏目に出たものの、「投げている球は、いい球と思うので、また次回に期待したい。こういう日もある」と新井監督。右腕の巻き返しに期待した。

 チームは10連勝から、引き分けを挟んで3連敗。DeNA戦の連勝も「6」で止まった。この日は救援陣が粘れなかった一方、打線は2桁10安打と活発。明るい材料も残った。新井監督は「安打もたくさん出ているし、内容を見てもいい内容が凄く多かった。打線が上向いてきているんじゃないかなと思う」と前を向いた。勝負の8月戦線。阪神とのしびれる首位争いで、今こそ新井カープの真価が試される。(長谷川 凡記)

【データ】
 ○…7回途中登板の栗林(広)が、1点リードを守れず逆転を許して7敗目。1死二塁から登板して、先頭の代打・楠本に同点打(失点は九里)の後、2死一、二塁から宮崎、牧の連続適時打で2点を失った。栗林が1度の登板で適時打3本を打たれるのは、6月4日ソフトバンク戦の6回、近藤、柳田、柳町の3者連続で喫して以来、自身2度目。

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