日本ハム 「まんマル」連弾 まんマルの月に届けた9回土壇場逆転劇

2023年08月02日 06:00

野球

日本ハム 「まんマル」連弾 まんマルの月に届けた9回土壇場逆転劇
<ロ・日>9回、万波,に続き勝ち越しソロのマルティネスを迎えるベンチ(撮影・長久保 豊) Photo By スポニチ
 【パ・リーグ   日本ハム3-2ロッテ ( 2023年8月1日    ZOZOマリン )】 かつて米国の先住民がチョウザメの豊漁を願い、2日の満月のことを「スタージョン(チョウザメ)ムーン」と呼んだ。この日は厚い雲間から「まんまる」に近い月の光がZOZOマリンに差し込んだように、日本ハムが誇る「まんマル砲」が起死回生の光を放った。
 1点を追う9回。まずは「まん」が魅せた。3打数無安打で迎えた4打席目。先頭の万波が守護神・益田の外角直球を強振し、弾丸ライナーで右中間テラス席に運んだ。7月4日のソフトバンク戦以来78打席ぶりの一発が右中間への16号同点ソロ。「良いところで出てうれしい。本塁打の形としても凄い良かった」と、表情を緩めた。

 続いたのは「マル」だ。同じく無安打で迎えた4打席目、マルティネスは「万波の打球は入ると思わなくて。まずは強い打球を打って塁に出ることを考えました」。そう振り返るようにフルカウントから気落ちした益田の外角直球を強振。右中間へ勝ち越しの13号ソロを放った。

 2発が飛び出た直後ベンチで何度も右拳を掲げて大喜びだった新庄監督は、試合後も「野球ってこれがあるからたまらんっすね。だから諦められない」と興奮気味。「固定し始めたメンバーで接戦をものにできたということは、必ずこれからもあるということだから」と続けた。

 借金16で最下位だが、まだまだCS進出を諦めるわけにはいかない。今季1勝5敗だったZOZOマリンでの苦手意識も、豪快な2発が消し去った。(清藤 駿太)

 ≪2者連続は今季3度目≫日本ハムは9回に万波、マルティネスの同点、勝ち越しの連続弾で逆転勝利。チームのイニング2者連続本塁打は4月9日オリックス戦の初回に清宮→野村、5月10日ソフトバンク戦の6回にマルティネス→アルカンタラが打って以来今季3度目で9回は初だ。なお、今季パの殊勲本塁打ランクを見ると万波は浅村(楽)に並ぶトップの10本で、マルティネスはこれに次ぐ8本と貴重な一発を多く放っている。

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