九州国際大付・楠城監督、今夏限りで勇退 後任は長男・祐介氏

2023年08月25日 05:00

野球

九州国際大付・楠城監督、今夏限りで勇退 後任は長男・祐介氏
12日の2回戦・土浦日大戦で戦況を見つめる九州国際大付・楠城監督(撮影・藤山 由理) Photo By スポニチ
 名将が静かにユニホームを脱いだ。今夏の「全国高校野球選手権記念大会」に2年連続出場した九州国際大付は24日、楠城徹監督(72)が今夏限りで勇退したと発表した。後任は長男で楽天、ヤクルトでプレーし、引退後は16年4月から父のもとでコーチを務めていた祐介氏(39)が就任する。
 勇退する楠城監督は早大から73年ドラフト2位で太平洋クラブ(現西武)に入団。80年限りで現役引退。その後は西武や楽天で主にスカウトとして発掘活動に注力した。14年6月から九州国際大付の監督に就任し、今夏を合わせて春夏5度の甲子園出場。オリックスの富山凌雅、元DeNAの山本武白志、西武の野田海人らをプロの世界に送り出した。今夏の甲子園は初戦で土浦日大に0―3で敗れていた。

 祐介氏は強打の外野手としてパナソニックから08年ドラフト5位で楽天に入団。13年限りで現役を引退。16年2月に学生野球資格を回復し、同年の4月から九州国際大付のコーチに就任し、父である楠城監督を支えてきた。「高校四天王」として今秋ドラフト候補の佐倉(人ベンに峡の旧字体のツクリ)史朗(3年)は「ホームランも大事だけど、(チャンスで)1本を打つというのは、もっと大事」と楠城監督と祐介氏から指導を受けたとして、感謝していた。

 9月1日に開幕予定の秋季福岡大会から采配を振るう。

 ◇楠城 祐介(くすき・ゆうすけ)1984年(昭59)1月27日生まれ、福岡県出身の39歳。小倉―青学大―パナソニック。青学大では外野手としてリーグ3連覇、3年時には大学選手権で優勝した。08年ドラフト5位で楽天に入団。11年オフにトレードでヤクルトに移籍し、13年限りで現役引退。プロ通算4試合に出場し、9打数1安打で打率・111。右投げ右打ち。

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