米記者主張、じん帯損傷で大谷の価値は「天井知らず」から「少なくとも5億ドル」へ

2023年08月25日 08:19

野球

米記者主張、じん帯損傷で大谷の価値は「天井知らず」から「少なくとも5億ドル」へ
<エンゼルス・レッズ>第1試合の初回を投げ終え、渋い表情を見せる大谷(撮影・光山 貴大) Photo By スポニチ
 スポーツ専門サイト「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタール記者が「大谷翔平の二刀流選手としての価値は天井知らずで、FA市場でどれくらいの値段になるか見積もるのは難しかったが、右肘じん帯の損傷で、ある程度の明確さがもたらされた」と主張している。ケガをする前は、大谷についての値段は全て憶測だった。「打者としての価値は4億ドルくらい?」「投手としては3億ドルくらい?」「球団にもたらすマーケティング収益はどれくらい足せばいいのか…?」それはもう過去の話だ。
 ケガをする前から、大谷の投手としての未来は不確かだった。肉体的負担の大きい二刀流であとどれくらい投げられるかわからないからだ。

 あと2年、4年、6年?長期契約を結んだとしても、毎年サイヤング賞候補の活躍を期待できるかどうかはわからなかった。だが、今回の悲報で、もっと冷静に見積もれる。大谷の次の契約は打者としてのもので、投手の部分はボーナスになるという。そしてそれでも価値は少なくとも5億ドル(約730億円)に上る。比較するのはパドレスのスーパースター、フアン・ソトだ。彼は1年前のナショナルズ在籍時、15年総額4億4千万ドルの提示を受けたが断った。当時FA市場に入れば、少なくとも5億ドル、あるいは6億ドルの契約になると見積もられていた。

 大谷は今現在メジャーの本塁打王で、長打率とOPSでもトップに立っている。その上で17個の盗塁を決めている。昨オフ、ヤンキースはトップ打者のアーロン・ジャッジに9年総額3億6000万ドルを与えたが、大谷はジャッジよりも2年早い29歳でFAの資格を得る。加えてジャッジは投手はできないが、大谷は24年は投げられなくても、その後に投手としても復帰できる。その上でマーケティングでの価値が非常に高い。たくさんチケットを売ってくれるし、キャラクター商品やグッズも飛ぶように売れ、広告収益も増える。ただ、現実に結ばれる契約はケガ、手術、リハビリのことも考えると複雑になるかもしれないとする。クリエイティブな構成が必要で、インセンティブ条項がいろいろと付き、あるいは投手として完全復活した時に、再びその価値をFA市場で問い直せるよう、オプトアウト条項も入るのではと指摘する。

 MLB球団はもはや大谷と二刀流のスーパースターとしての長期契約は結ばない。しかしながらトップの野手であることは確かで、少なくともその価値は5億ドルだとしているのである。

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