巨人・赤星 7回零封で今季初勝利!プレート踏み分け新スタイルで347日ぶり白星

2023年08月25日 05:30

野球

巨人・赤星 7回零封で今季初勝利!プレート踏み分け新スタイルで347日ぶり白星
<巨・ヤ>力投する赤星(撮影・村上 大輔) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   巨人5―3ヤクルト ( 2023年8月24日    東京D )】 巨人・赤星優志投手(24)が24日、ヤクルト戦で7回3安打無失点と好投し今季初勝利。4敗目を喫した5月23日のDeNA戦以来の登板で、昨年9月11日の広島戦以来347日ぶりの白星だった。フォスター・グリフィン投手(28)が負傷で先発回避した前日23日は、菅野智之投手(33)が志願の登板で7回3失点と好投。エースに続き、投手陣の緊急事態を救いチームの3連勝に貢献した。
 リードはわずか1点だ。6回無死一、二塁で、相手はクリーンアップ。赤星は「終わったと思いました…」と一瞬、ひるんだ。だが「一番自信のある球で勝負しようと考えていた。本当に全力で投げました」とギアチェンジした。

 オスナを内角カットボールで三邪飛。4番の村上は、カウント1―2から外角高め147キロ直球で空振り三振を奪った。続くサンタナは7球目に147キロの直球で左飛。最大のピンチを脱し、347日ぶりの白星につなげた。

 苦しい日々からようやく解放された。1年目の昨季は5勝。今季は開幕ローテーション入りも、序盤で痛打され役割を果たせない試合が続いた。3回5失点だった5月23日のDeNA戦で開幕4連敗。2軍行きを通告された。2軍では、桑田ファーム総監督と球の出どころを見づらくすることをテーマにフォーム修正。左肩の開きを抑えることで、直球の威力が増した。この日は右打者にはプレートの一塁側、左打者には三塁側を踏み分ける新スタイルも披露。意図は明かさなかったが、試行錯誤を重ねて7回無失点。自己最多タイの8三振を奪った。

 前日の試合前の練習中に、頭部に打球を受けたグリフィンが先発回避した。代役に名前も挙がったが、菅野が志願の緊急登板。赤星は完封勝利した18日のイースタン・リーグ、ヤクルト戦から中5日で巡ってきた先発のチャンスをものにした。

 春先には「自信なさげに放っている。何かが必要でしょうね」としていた原監督も「非常にパワーピッチングというか。今回に関しては非常にパワフルな感じがしてね。ファームの方でしっかりとコーチを含めやってきたなという感じがしますね」と称えた。

 チームは3連勝で、2位・広島に4・5ゲーム差に迫った。残り32試合。赤星の挽回の機会はまだ残っている。(花里 雄太)

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