広島 4連勝でストップも デビッドソンが意地の適時打 「まだ十分に1位を狙えると思う」

2023年08月25日 06:55

野球

広島 4連勝でストップも デビッドソンが意地の適時打 「まだ十分に1位を狙えると思う」
<D・広>7回、適時打を放つデビッドソン(撮影・会津 智海) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   広島1―3DeNA ( 2023年8月24日    横浜 )】 広島は24日、DeNAに1―3で敗れ、連勝は4で止まった。打線が左腕・東の前に沈黙。6回まで二塁すら踏めず、7回にマット・デビッドソン内野手(32)の適時打で1点を返すのがやっとだった。床田寛樹投手(28)は5回3失点で4敗目。チームはそれでも3カード連続で勝ち越しており、25日からのヤクルト3連戦(マツダ)で再び加速する。
 3点を追う7回。敵地の赤いファンが初めて沸いた。1死から4番・西川が初球の内角高め直球を積極的に振り抜くと、痛烈な打球はゴロで一塁線を破った。待望の二塁打。この試合で初めて得点圏に走者を置く好機で、打席のデビッドソンは思考を巡らせていた。

 「ニシカワを還したい気持ちだった。相手はチェンジアップが得意なので、そのボールが必ず来るだろうと思ってゾーンを高めに設定し、バットをしっかりと振り抜いた。打点になって良かった」

 先発の東が投じた初球の外角チェンジアップを見逃し、2球目の同じ外角チェンジアップは空振り。2球で追い込まれながら、相手バッテリーが同じコースへ3球続け、わずかに高く浮いた同じ変化球を仕留めた。ライナーは中前へ。意地の適時打だった。

 東からは7月16日、同じ横浜で先制2ランを放っている。甘く入った直球を右中間へ運んだ。それでも「直球に合わせるとチェンジアップで(体を)前に出され、その変化球に合わせると真っすぐに詰まらされる。(攻略が)難しい投手だと思う」と率直に語った。

 実際、この日は完敗だった。初回に菊池が左前打を放つなど、先頭打者は6回までに3度出塁した。だが、二塁に進めない。制球力があり、四球が望めない左腕攻略へ、直球やカットボール、スライダーを積極的に振る指示も空回りした。

 「今日も制球がよかったね。序盤から両サイドに投げ分けて。いい投手からはなかなか点が取れない。東投手が良かったと思う」

 新井監督は潔く完敗を認めた。首位・阪神に試合がない中で痛い敗戦。半歩後退し、7・5ゲーム差へと開いた。それでもチームは3カード連続で勝ち越しており、勢いを失ったわけではない。デビッドソンは言う。

 「チームには勢いがあり、まだ十分に1位を狙えると思う。最後の1試合まで諦めずにやっていきたい」

 25日には広島へ帰り、本拠地マツダスタジアムでヤクルト3連戦が待つ。阪神追撃へ、チーム一丸で再び加速するのみだ。 (江尾 卓也)

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