オリ・宮城 22歳前祝い完封9勝「最近プレゼントが全然ないので怒っている」先輩・由伸におねだり

2023年08月25日 07:05

野球

オリ・宮城 22歳前祝い完封9勝「最近プレゼントが全然ないので怒っている」先輩・由伸におねだり
<西・オ>完封勝利し捕手・森とハグする宮城(撮影・白鳥 佳樹) Photo By スポニチ
 【パ・リーグ   オリックス5―0西武 ( 2023年8月24日    ベルーナD )】 オリックスの宮城大弥投手(22)が24日、西武戦で被安打4、12奪三振、無四球の快投でリーグトップとなる今季3度目の完封勝利を飾り、9勝目を挙げた。球団の左投手では96年の星野伸之以来となるシーズン3完封。投手陣は前身の阪急での1リーグ時代の41年8月以来82年ぶりで、球団最長に並ぶ7試合連続1失点以下の快挙を達成した。チームは1分けを挟んで今季最長の6連勝。貯金は95年以来となる26に膨らんだ。
 最後の力を振り絞った。5―0で迎えた9回2死。宮城は中村を137キロのフォークで12個目の三振に仕留めると、力強く拳を握った。蒸し暑いベルーナドームで、今季3度目の完封。しかも無四球で飾り、ヒーローインタビューで爽やかな笑顔を見せた。

 「ホッとした。立ち上がりからしっかり腕が振れた。安打を打たれても、すぐ切り替えて次の打者と一球一球勝負できたところが良かった」

 立ち上がりから切れのある球をテンポ良く投げ込み、西武打線を圧倒。みんなでつないだ連続1失点以下の球団記録がかかる試合でも、最後まで攻めの投球を貫いた。打者31人中、3ボールは2度だけ。最速147キロの直球と100キロを切るスローカーブ、スライダー、フォークを低めに集め、8回に代打・山野辺に二塁打を打たれるまで得点圏にすら走者を許さず。三塁は踏ませなかった。

 奪三振は自己最多にあと1に迫る12個。フォークで半分の6個を稼ぎ「今回は良かった。ファウルも空振りもたくさん取れた。また成長できるように頑張りたい」と手応えを口にした。6連戦の3戦目に救援陣を休ませることにも成功。「もっともっといい投球ができるように、中継ぎ陣、野手陣を手助けできるように頑張りたい」と意気込んだ。

 25日は22歳の誕生日。仲の良いエースの山本に「最近(プレゼントが)全然ないので怒っている。そこは先輩の意地を見せてもらおうと思う」と笑った。チームはきょう25日からの2位・ロッテとの3連戦に1勝1分け以上なら、14年以来9年ぶりの優勝マジックが点灯する。左のエースは「最後まで投げ切ることがチームのプラスになる。誰一人ケガなく最後まで全力で駆け抜けたい」と頼もしく誓った。(中澤 智晴)

 ▼オリックス中嶋監督(宮城について)まあまあですね。(足りない部分は)まだありますけどね。今日はもう一人で投げ切ってくれたらなと思っていましたけど、本当にこの暑さもありますし。よく投げたと思います。

 ○…宮城(オ)が今季3度目の完封で9勝目。無四球完封は昨季8月27日西武戦、今季6月4日の中日戦に次ぐ3度目で、球団でシーズン2度は11年金子千尋以来。シーズン3完封は21年に山本が4完封して以来になるが、球団左腕では96年星野伸之以来27年ぶり。

 ○…首位・オリックスの優勝マジック点灯は最短で26日。きょう25日からの2位・ロッテとの直接対決に2連勝なら「M23」、1勝1分けなら「M24」が出る。

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