慶友整形外科病院・古島副院長 「大谷でも疲れる」休ませるべきだった 「スイーパー」多投で…

2023年08月25日 02:30

野球

慶友整形外科病院・古島副院長 「大谷でも疲れる」休ませるべきだった 「スイーパー」多投で…
<エンゼルス・レッズ>第1試合の2回、緊急降板する大谷(右)(撮影・光山 貴大) Photo By スポニチ
 【エンゼルス・大谷 右肘内側側副じん帯損傷 】 本人のコメントがないなど情報量が少ないため、今後再手術をするのかは現時点では分かりません。あくまで予測になってしまいますが、投打二刀流でフルシーズンをプレーしてきて3年目。疲労が蓄積し、肘に負担がかかっていたのは間違いないでしょう。筋肉疲労で肘を支える力がなくなり、じん帯に負担がかかったことは容易に想像ができます。
 大谷投手は18年10月にトミー・ジョン手術を受けました。それから約5年。サイボーグになったわけではないので、一度手術をすればもう大丈夫、ということはありません。7~8年、肘の状態が持つ人がいれば、再手術をする人もいる。これは投げ方なども大きく影響します。例えば大谷投手は今シーズンの序盤、変化の大きい「スイーパー」を多投していました。この球種は肘の内側側副じん帯に負担をかけるリスクがあります。

 投手として投げ、それ以外の試合は野手で出場する。疲れが取れない状態で試合に臨んだこともあったでしょう。それでも超人的な活躍で、周囲は「大谷選手ならできる」という先入観を持ってしまったかもしれません。ただ、疲れない人間など世界中に一人としていません。ここが最も危惧する部分でした。結果的にこうなってしまうと、やはり休ませるべきだったのでは、と思います。(慶友整形外科病院・古島弘三副院長)

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