慶応・森林監督 新チームづくりに期待と不安「調理人がまだ冷蔵庫を開けただけみたいな感じ」

2023年08月25日 16:57

野球

慶応・森林監督 新チームづくりに期待と不安「調理人がまだ冷蔵庫を開けただけみたいな感じ」
慶応・森林監督 Photo By スポニチ
 第105回全国高校野球選手権で1916年以来107年ぶりの日本一に輝いた慶応(神奈川)は25日、神奈川・日吉の同校グラウンドで選手らとともに森林貴彦監督が取材に応じた。
 歓喜から2日。自由な髪形や選手自身が考えてプレーする「エンジョイベースボール」で頂点に駆け上がった慶応。森林監督は新チーム作りについて問われ、「毎年、いる選手とか特徴に合わせて作ろうと思っているので」と話した。しかし、「ただ把握がまったくできていないということで…恐ろしいですね」と不安も。「調理人がまだ冷蔵庫を開けただけみたいな感じなので。何作ろうかな?とか、どういうふうにしていこうかな?とか、まだ冷蔵庫を開けて、こういう食材があるのか、今日何作ろうみたいな感じなので怖いですけど、またちょっと違うチームをつくっていけるんじゃないかという、期待と不安と半ばですね」と答えた。

 この夏のチームは、大村昊澄主将(3年)に助けられた部分もあったという。「一つは志を高く掲げることの大切さですかね。正直、大村に教わった部分があります。特にそれを彼が言い続けて、引きずられるように僕も言って、それがなければ、ここまでたどり着いてない」と告白。「周りを巻き込んで、自分1人が言っていてもダメなので、周りをその気にさせるところが大村は素晴らしかったし、そこに結集していく、信じて結集していく3年生の力、部員一人一人の力というのもあってこその結果かな」と感謝した。

 新チームは加藤右悟(2年)が新主将に就任することが決まった。森林監督は「新しいキャプテンの下で、新しいチームを作って、大村のまねをしないで、加藤というのがなりますけど、加藤は加藤のキャプテン像を作ってもらえれば」と期待を語った。

 チームは前日に凱旋。新大阪からの新幹線は、決勝を戦った仙台育英と同便。新横浜到着後、ナインは後ろの車両に乗っていた仙台育英の選手に手を振って見送った。解散式を行った駅構内では常に警察官が近くを歩く警戒態勢の中で移動。優勝報告会は9月2日に慶大日吉キャンパス内の同校で実施予定となっている。

おすすめテーマ

2023年08月25日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム