ソフトB 柳田&近藤、初アベック弾も実らず…近藤「勝ちにつながる一本を打ちたい」

2023年08月25日 07:10

野球

ソフトB 柳田&近藤、初アベック弾も実らず…近藤「勝ちにつながる一本を打ちたい」
<ロ・ソ>初回無死一、二塁から先制3ランの柳田は笑顔の生還(撮影・長久保 豊) Photo By スポニチ
 【パ・リーグ   ソフトバンク4―5ロッテ ( 2023年8月24日    ZOZOマリン )】 ソフトバンクは24日のロッテ戦で主将の柳田悠岐外野手(34)が、0―0の初回に先制となる18号3ラン。3点リードの4回無死では近藤健介外野手(30)も20号ソロで続いた。2人のアベックアーチは初。副主将の栗原陵矢外野手(27)がこの日、右手有鉤(ゆうこう)骨骨折で出場選手登録を抹消され、今季絶望となったが、2人の“競演”がチームを鼓舞した。試合は中継ぎ陣が崩れ、まさかの逆転負け。2位ロッテとの差は再び3・5に広がった。
 108試合目で3番・柳田、4番・近藤の初アベックアーチが描かれた。無念の離脱をした仲間へのエールにもなる競演だった。

 「初球カーブにいい反応ができました」

 まずは初回の柳田だ。先頭・三森が2球目のカーブを中前打し、続く牧原大が初球に一塁側への絶妙なドラッグバント。3球でつくった無死一、二塁で先発美馬の初球カーブを強振。鋭く、低い弾道は3試合ぶりとなる右翼への18号3ランだ。試合開始からわずか4球で3点が入った。

 続いたのは4番だ。「しっかりと粘って甘いボールを仕留めることができた。効果的な、いいバッティングができたと思います」。3点リードの4回無死、近藤はフルカウントから先発・美馬のカットボールを引きつけて振り抜いた。一直線にバックスクリーン右の壁にぶち当たる2試合連続の20号ソロだ。日本ハム時代の21年の11本塁打が最多だった男が、驚きの変身。リーグトップの楽天・浅村に1差と肉薄した。

 これで今季70打点。日本ハム在籍時の18、21年に記録した69打点のキャリアハイを更新した。「日々の積み重ねだと思っていたんで良かった。打点は高い意識でやっている」と何度もうなずいた。

 23日に負傷交代した副主将の栗原はこの日、右手首骨折で全治2、3カ月と発表された。今季の復帰は絶望だ。ムードメーカー不在に沈みがちなチームを主将と新4番が、千葉の夜空に豪快なアーチをかけて鼓舞した。

 ただ、柳田はその後、2度の得点圏に凡退するなど、追加点を奪えずに逆転負けした一戦を振り返り「まあ、それ(2本塁打)は良かったけど、そのあと打ててない。また頑張るだけです」と悔しさが先に出た。栗原の代役リチャードも3三振。1勝2敗でカードを負け越し。2位ロッテと3・5差、首位オリックスとは今季最大12差にまで広がった。

 藤本監督の声も当然、弾まない。「3番、4番が、打ったら勝ちたいよね。なかなかね。仙台で勝ち越しましょう」。きょう25日からは5ゲーム離れた4位・楽天と3連戦。近藤は「勝てる一打、勝ちにつながる一本を打ちたい。また頑張るだけ」と言い切った。
 (井上 満夫)

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