「アレ」へ逃げ切る!!阪神・岡田監督「今が一番強い」“お得意さま”巨人と長期ロード最後の3連戦へ

2023年08月25日 05:15

野球

「アレ」へ逃げ切る!!阪神・岡田監督「今が一番強い」“お得意さま”巨人と長期ロード最後の3連戦へ
甲子園での指名練習を見守る阪神・岡田監督(撮影・大森 寛明) Photo By スポニチ
 05年以来のリーグ優勝に向け、阪神・岡田彰布監督(65)が、残り31試合の逃げ切りを宣言した。24日、甲子園での一部野手と先発投手が参加した指名練習をチェック。月間19勝を挙げた5月よりも「今が一番強い」とチーム力の充実を強調した。2位の広島がDeNAに敗れてマジックは1つ減り23。きょう25日からの“お得意さま”巨人との3連戦(東京ドーム)で、18年ぶりアレ(優勝)へ、さらに前進する。
 競馬好きの岡田監督の目には、今のペナントレースがこう映っているのかもしれない。残り31試合は最終コーナーにさしかかったところ。2位・広島との7・5ゲーム差は、さしずめ7馬身半だ。最後の直線は、馬の尻を激しく叩いてリードを保とうとするのがセオリー。ところが、手綱を握る“虎の名ジョッキー”は、馬が走りたいように走る「馬なり」で逃げ切れると言いたげだった。

 「ムチを入れるって言うても、入れんでも逃げるやろ、逃げ馬は。だから、普通にみんながな、バッターも自分の役割を果たしたらな。普通のことやと思うで」

 今の状況なら、あれこれ言わなくても、やるべきことをやってくれる、という選手への信頼がある。それほど充実している。

 四球はリーグ最多394個。逆に与四球はリーグ最少の253にとどまる。23日までの中日2連戦の4犠打は、全て第1ストライクで成功。ベンチの意図を選手が理解し、結果につなげられているからこそ「試合の流れがいい」という言葉が自然と出てくる。今月前半に10連勝した反動もなく、現在4連勝中。貯金は今季最多26、マジックは23としている。7連勝、9連勝などで月間19勝を挙げた神懸かった5月よりも、チーム力は上だというのだ。

 「今が一番強いな。はっきり言うて。5月より今の方が強いと思うで。やるべきことが分かって、それでちゃんと選手がやっている、みたいなな。役割分担とかな。野手もピッチャーも」

 長期ロード最後となる、きょう25日からの3連戦は、東京ドームでお得意さまの巨人と戦う。今季12勝4敗1分けと大きく勝ち越し、1つの引き分けでもDeNA、中日に続くカード勝ち越しが決まる。さらに、伝統の一戦における勝ち越し記録も視界に捉えている。このカードのシーズン最多勝ち越しは、79年の「8」。今季残り8試合で五分ならタイ、1つでも勝ち越せば新記録だ。04~08年の第1次政権時も巨人相手に強さを誇った岡田監督なら、虎党が喜ぶ結果が期待できる。

 「(巨人に勝ち越している状況は)そら、(気分は)悪くないよ。頑張りましょうとは言わんやろ。明日も楽しみや、何て言うか」
 敵将・原監督との試合前の握手のやりとりを想像して、上から目線の岡田節を響かせた。逃げ切りゴールの瞬間は着実に近づいている。 (倉世古 洋平)

 ○…阪神は21年から2年連続で巨人戦に勝ち越し中。今季もあと1分け以上で03~05年以来の3年連続勝ち越しとなる。もっとも、1リーグ時代からの通算では870勝1113敗76分けと大きく負け越し。阪神がリーグ優勝した85年こそ13勝12敗1分けと勝ち越したが、翌86年から02年まで17年連続で負け越した。

 ○…巨人戦の年間最多勝ち越しは79年の8(17勝9敗)。一方、年間最多負け越しは14で、63年(7勝21敗)、90、95年(6勝20敗)の3度あった。

おすすめテーマ

2023年08月25日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム